サンヨーハウジング名古屋、ブランド統一で経営基盤強化を図る

新しい統一ブランド「AVANTIA(アバンティア)の住宅

 サンヨーハウジング名古屋は、2018年9月に新社長に沢田康成氏が就任し経営体制を刷新。地盤である愛知県を中心に、持続的な成長に向けた安定的かつ強固な経営基盤構築のため、新しいブランド戦略を進めている。2018年に創立30年目を迎え、第2の創立の年として、既存ブランドを統一し新住宅ブランド「AVANTIA(アバンティア)」を2018年9月に発表した。提供平均価格は土地付きで3600万円(31坪)。

 同社は、希少性の高い土地の買い付けを生かした分譲住宅および建築条件付き注文住宅請負をしていたが、全国展開する大手分譲住宅会社の進出により、競争が激化。土地仕入れ競争による地価上昇もあり、土地と共に建物の魅力を持つ住宅ブランド向上に舵を切るに至った。2018年から制震ダンバー装備と耐震性能3相当を標準化、2019年から分譲住宅にもIoT機能を付けるなど付加価値の向上を図っている。

 「ブランド戦略により高付加価値ビジネスモデルを確立し、さらなる企業価値向上の実現を目指す」と同社の成長戦略部部長代行の鈴木猛紀さんは語る。

 2018年6月、サンヨーデザインギャラリー名古屋西支店を開設し、名古屋市を中心に新ブランド「AVANTIA(アバンティア)」の認知拡大を目的とした、ショールーム誘導営業を強化。愛知県内の主力地域にある6つのデザインギャラリーが商圏を網羅的にカバーし、注文住宅と分譲住宅の受注拡大を進める。

 認知度の低い愛知県以外のエリアでは、分譲住宅を中心に実績を積んでいる。2019年8月下旬には愛知県半田市と三重県津市に営業所を開設予定。販売エリアの拡大を図るとともに、M&Aによる事業エリア拡大も模索している。

 11月をめどに新たな子会社を名古屋市東区(栄・久屋大通)に設立し、不動産仲介やリノベーション事業にも乗り出す計画だ。

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