<レスリング>ベラルーシ遠征の男子グレコローマン全日本チームが出発

▲ベラルーシへ向かった男子グレコローマンの全日本チーム

 ベラルーシ・ミンスクで行われる世界レスリング連盟(UWW)のランキング大会、「オレグ・カラワエフ国際大会」に出場する男子グレコローマンの全日本チームが7月22日、成田空港から出発した。ロシア(若手選手)などから19ヶ国175選手が参加する。

 松本慎吾監督(日体大教=男子グレコローマン強化委員長)は、世界選手権(9月14~22日、カザフスタン)前の最後の実戦練習を「ランキング大会なので(レベルは高い)、結果というより、試合運び、スタンド・グランドの攻める形などがしっかりできているかどうかをチェックしたい」とのテーマを掲げた。

出発前のミーティング

 これまで行ってきた取り組みの成果を見るとともに、「よかった点、悪かった点を国内に持ち帰り、(8月の)国内の合宿に入ってきたいと思います」と話した。結果につながればベストだが、「個々の試合内容をしっかり確認してきたい」とのこと。

 期待の一番手、60kg級の文田健一郎(ミキハウス)は「4月のアジア選手権は3位で、不甲斐なかった。自分なりには修正はしてきました。全日本選抜選手権でも、それを出せたと思っています」と、3ヶ月前のつまずきからは立ち直ったことを強調。

 ここで優勝して世界で闘えることを確認し、いい雰囲気で世界選手権に臨めることが理想だが、「あくまでも世界選手権が今年の最大の目標なので、そこにつなげられるようにしたい」と言う。それでも、「きっちり優勝して、気をつけて帰ってきたいと思います」と、優勝への気持ちは十分。

 大会スケジュールと遠征選手は下記の通り。(取材・撮影=矢吹建夫)


大会スケジュール

7月26日(金) 55・63・72・82・97 kg級/1回戦~準決勝
   27日(土) 前日開始階級/敗者復活戦、ファイナル
         60・67・77・87・130 kg級/1回戦~準決勝
   28日(日) 前日開始階級/敗者復活戦、ファイナル


ベラルーシ遠征・日本選手団

 【監督】松本慎吾(日体大教)、【コーチ】笹本睦(日本オリンピック委員会)

 【トレーナー】近敏成(日本スポーツ振興センター)、【帯同審判】村田知也(三重・松阪工高教)

 【男子グレコローマン選手】
▼60kg級 文田健一郎(ミキハウス)
▼63kg級 太田 忍(ALSOK)
▼67kg級 高橋昭五(警視庁)
▼67kg級 下山田培(警視庁)
▼77kg級 屋比久翔平(ALSOK)
▼77kg級 小路直頌(自衛隊)
▼87kg級 角 雅人(自衛隊)
▼87kg級 鶴田峻大(自衛隊)
▼97kg級 奈良勇太(警視庁)

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