キス釣りに最適な時期はいつ?シーズンごとの特徴から狙いやすい時間帯まで キスは岸からも船からも狙える人気ターゲット。しかしキスはいつでも同じ場所にいるわけではなく、時期によって行動パターンが変わります。本記事でキスの生態から釣れる時期、狙いやすい時間帯をチェックして、釣果を伸ばしていきましょう。

大人気ターゲット・砂浜の女王『キス』

キスは砂浜の女王とも評される美しい魚。狙い方は岸からの投げ釣りをメインに、堤防からのちょい投げや船からのミャク釣りでも狙えるターゲットとして大人気です。

キスは1年を通して釣ることが出来ますが、その生態や時期ごとの特徴を知らずに釣果を伸ばすことは難しいでしょう。

キスの生態

キスの正式名称は「シロギス」で、スズキ目キス科に属する海水魚です。比較的浅い海の砂地を好む魚で、最大30センチ程度まで成長します。

エサはゴカイやエビなどの動物で、小さな口でついばむように捕食します。また群れを作る傾向があり、外敵に襲われると砂に潜る特徴があります。

キスが釣れる時期

1年を通して釣ることが出来るキスですが、時期によって好むポイントが変わります。

いつでも同じ場所にいるわけではないので、時期ごとにどんなポイントを好むのか知っておく必要があります。

以下で時期ごとの傾向を見ていきましょう。

春(3~5月)

春は岸からのキス釣りシーズンが開幕を迎える時期。

水温が上がるとともに、冬を過ごした深場から徐々に浅場を目指してきます。そのため岸から釣るには大遠投して狙う必要があります。本格的な投げ釣りタックルで100メートルほど投げて狙うのが基本です。

釣れ始めるポイントは毎年大きく変わらないので、釣行の際は前年の釣果情報を参考にポイントを選んでみるとよいでしょう。

夏(6~8月)

夏はキス釣りの本格シーズンです。6月ごろは産卵に備えて活発に捕食を行い、7~8月になると水深1メートル未満の浅い場所でもキスの姿を目にすることが出来ます。

また1年のなかでも群れが大きくなりやすい時期で、同じポイントでずっと釣れつづくようなこともあります。

秋(9~11月)

水温が徐々に下がる秋になると、夏のあいだ浅場に居たキスがだんだん深場を目指すようになります。

狙うには投げ釣りで遠投したり、船から狙ったりする必要があります。ただ、1年の中で最も大型のキスを狙いやすく、ベテラン釣り師に特に人気のある時期です。

30センチ近い大型のキスを狙うなら秋は外せない時期となります。

冬(12~2月)

冬のキスは深場でじっとしているため、狙うのが難しい時期となります。

岸からであれば水深10メートル以上のポイント、船からは20~30メートルのポイントをじっくり狙わないと釣るのは難しいです。

また海が荒れているとキスはさらに行動を起こしにくくなるので、天候が穏やかな日を狙って釣行することをおすすめします。

キスが狙いやすい時間帯

キスが狙いやすい時間帯は、朝と夕方のマズメ時。

徐々に明るくなったり暗くなったりするマズメ時は、キスの警戒心が薄れ、エサを活発に捕食する時間帯となります。

また潮のよく動く「上げ3分・下げ7分」もキスが狙いやすい時間帯です。

キスの釣り方とタックル

キスの釣り方は岸からの投げ釣りやちょい投げ、船からのミャク釣りと様々。

いずれの場合でも仕掛けを底に沈め、ゆっくりと動かしながらキスを誘うのが基本です。

以下にキス釣りのタックル選びについて簡単に解説していきます。

ロッド

キス釣りで使うロッドは、釣り方によって長さが大きく変わります。

投げ釣りの場合は4メートル前後の投げ専用ロッド、ちょい投げの場合は2~3.5メートルほどの万能竿やルアーロッド、船からの場合は1.8~2.1メートルの船用キス竿を選びましょう。

リール

キス釣りで使うリールはスピニングリールが基本。

投げ釣りでは飛距離を稼ぐため投げ専用のリールを選ぶのがおすすめです。

ちょい投げや船からのミャク釣りでは、1500~2500番の小型スピニングリールが使いやすいです。

ライン

PEラインとナイロンラインが使われるキス釣り。PEラインは伸びが少なくしなやかなため、アタリをとらえる感度が高く、抜群の飛距離が出せる特徴があります。

ナイロンラインはトラブルが少ないため、初心者向けのラインとなります。

ラインの太さはいずれの釣り方でも共通で、PEラインだと0.8~2号、ナイロンラインだと2~4号を選ぶとよいでしょう。

仕掛け

キス釣りでは遠投しやすく仕掛け絡みが少ない「天秤仕掛け」を使います。

金属のアームが伸びたオモリに、複数の針が付いた仕掛けを組み合わせることで、何匹も一気に釣り上げることが出来ます。

オモリの重さは、投げ釣りだと15~40号、ちょい投げでは10号以下、船からのミャク釣りでは10~20号を使用します。仕掛けの針の大きさはキス専用や流線型の7~11号を使ってみてください。

どんな時期でもキスは狙える!

キスは時期によって好むポイントが変わりますが、行動パターンを知っておけば1年中狙うことが出来ます。

釣れたキスは天ぷらや刺身で食べると最高に美味しいです。ぜひ本記事の内容を参考にキス釣りをどんな時期でも楽しんでみてください。

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