ゴールを決めて

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 例えば選挙ならば、当選者が決まる投票日と、当選者の数はあらかじめ決まっているが、こちらはいつ終わるとも知れない“レース”が続いている。国は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の基準を示す基本方針づくりについて、その時期を「今夏」としていたが、先送りすることを決めた▲IRを巡っては、県と佐世保市がハウステンボス(HTB)への誘致を目指し、大阪府・市や和歌山県も名乗りを上げている。このままでは「2020年代半ば」としている開業時期に影響が出る可能性もある▲カジノについては今も国民の賛否が分かれてはいるが、周囲に多くの人口を抱え、2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)に合わせ24年度内の開業を目指す大阪府・市は“当確”とされている▲24年の開業を見据えて、県議会や佐世保市議会の賛同や設置場所の選定など準備が進む本県も先行しているとされる▲この誘致競争は、基本方針づくりの時期が先送りされたのに加え、IRを設ける数も「最大3カ所」とあいまいだ。はっきりさせないのは、まだ参加を表明していない大都市が手を挙げるのを国が待っているからだろうか▲工期は数年を要する。政府はそろそろ「○○年に○カ所」とゴールを示し、選定の過程を分かりやすく見せてほしい。(明)