アシアナ機が指示反し滑走路進入 那覇空港で21日 国交省「重大インシデント」認定 JTA機着陸やり直し

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 国土交通省航空局は22日、那覇空港で21日午後、着陸許可を受けた航空機が着陸しようとしているのにもかかわらず、待機指示を受けていたアシアナ航空171便エアバスA321(乗客乗員155人)が滑走路に進入するトラブルが発生したと発表した。同省運輸安全委員会は事故につながりかねない「重大インシデント」と認定した。両機共にけが人はいない。

 運輸安全委は22日、原因調査のため航空事故調査官3人を那覇空港に派遣。23日朝から調査を開始する。

 国交省によると、21日午後1時14分ごろ、滑走路の手前で待機していた那覇発ソウル行きのアシアナ機が、管制官の指示に反し滑走路に進入した。

 そのため、その時、滑走路の北約3.7キロから南向けに高度約180メートルで滑走路に向かって飛行していた久米島発那覇行きの日本トランスオーシャン航空(JTA)212便ボーイング737(乗客乗員59人)が、ゴーアラウンド(着陸やり直し)をした。JTA機は約20分後に着陸した。

 国交省は、アシアナ機の行為を航空法施行規則に反すると判断した。

 アシアナ航空は「これから運輸安全委の調査があるので全面的に協力したい。今後このような事例が発生しないように再発防止に努めていく」とした。JTAは「運輸安全委の調査を控えており、コメントを控えたい」とした。

 那覇空港で過去に重大インシデントと認定されたケースは、2018年6月に航空自衛隊F15戦闘機2機が管制官から滑走路手前で待機するよう指示されていたのにもかかわらず、停止位置を越えて進入した事例がある。