全国高校7人制ラグビー 長崎北陽台 健闘3位

【1位トーナメント準決勝、桐蔭学園-長崎北陽台】後半、突破を図る長崎北陽台の岡崎=サニアパーク菅平

 ラグビーのアシックスカップ第6回全国高校7人制大会最終日は22日、長野県上田市のサニアパーク菅平で順位別トーナメントの決勝などが行われ、1位(カップ)トーナメント準決勝に臨んだ本県代表の長崎北陽台は桐蔭学園(神奈川)に12-36で敗れたが、3年ぶりに3位入賞を果たした。
 桐蔭学園-長崎北陽台は、桐蔭学園が序盤に2トライ(1ゴール)を先行。長崎北陽台も6分、連続攻撃から山口がトライを返したが、前半終了間際にPKから速攻を決められて5-17で折り返した。後半は長崎北陽台が再び反撃。2分に中原がトライ(ゴール)を決めて5点差まで迫ったが、その後はミスも絡んで3トライ(2ゴール)を奪われた。
 決勝は桐蔭学園が国学院栃木に24-22で競り勝ち、春の全国選抜大会に続いて今季2冠目を獲得した。

 ■次は花園で4強へ

 過去最高に並ぶ3位と健闘した長崎北陽台。準決勝で桐蔭学園(神奈川)に敗れたが、予選プールで天理(奈良)、準々決勝で東福岡を下すなど、収穫の多い3日間となった。主将の岡崎は「15人制につながる大会にしようというテーマは実行できた」と充実感をにじませた。
 春の全国選抜王者との準決勝。品川監督が「もう少しかき回したかったが、力の差はあった」と振り返ったように、フィジカルで上回る桐蔭学園に主導権を握られた。長崎北陽台はディフェンスで粘りながらも、相手1人を守るのに人数を割かれて、先に2トライを献上。後半2分に5点差に詰めた後も、ミスが出て流れに乗り切れなかった。
 それでも、山口、岡崎を軸としたアタックは、全国上位レベルで戦える手応えはつかめた。岡崎は「この経験を生かして15人制でレベルアップする。次は冬の全国大会(花園)で4強入りする」と力強く宣言した。

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