【2019参院選】初当選の芳賀道也氏に聞く

若者の労働環境を整備

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初当選を果たし、抱負を語る芳賀道也氏=山形市・山形メディアタワー

 参院選県選挙区で初当選した野党統一候補で無所属新人の芳賀道也氏(61)は21日夜、山形市の山形メディアタワーで山形新聞のインタビューに応じた。地方創生に向け、若者の労働環境整備の重要性を挙げ「県民代表として全ての声を聞き、しっかり国に届けたい」と抱負を語った。(聞き手・青塚晃取締役編集局長)

 ―初出馬で初当選。今の率直な気持ちは。  「大激戦だった。もちろん支援してくれた政党に感謝する一方、数十年前に一度会っただけの人や同級生、恩師などの応援が本当にうれしかった。基本的には県民に広く訴え、人とつながって、その人がさらに訴えてくれたという草の根選挙。それが終盤で相手候補の『空中戦』をはねのける力になった。『古里山形すごいぜ』という思いだった」

 ―参院県選挙区の2議席を野党が独占した。今後の政治スタンスは。  「無所属の野党統一候補として、これからの身の振り方は推薦を頂いた全ての政党関係者と相談したい。舟山康江参院議員は無所属のまま、会派に所属している。会派に所属しなければ質問などもできないため、これから検討したい。有権者からは野党に対し、自民1強の対立軸としてもっと協力してほしいという思いを感じた。(政党間の)接着剤的な役割を果たし、野党の力をより大きくできるようにしていきたい」

 ―参院選では老後資金2千万円問題に端を発した年金不安が争点に浮上した。  「65歳まで真面目に働いた人に老後の心配のない国にする。そういう当たり前の政治が行われていないこと自体がおかしいと訴えてきた。老後の心配のない国にするにはどうするかを広く呼び掛け、議論しなければならない。ある程度公的資金をつぎ込むことも必要だと考えており、税政の抜本的な改革も求められる。全体を見直しながら、資金を捻出していくべきだ」

 ―大きな争点の一つとして憲法改正問題もあった。  「安倍政権下での改憲は許さない。話し合いもせず数だけで全てを押し切るような今の政権下で、憲法改正に着手するのは非常に怖い。『戦争のできる国』の実現が透けて見える。きちんと反対していく」

 ―本県は人口減少が進み、さまざまな課題に直面している。地方創生に何から取り組むのか。  「若者の4割が非正規労働者という国になってしまった。規制緩和が進み過ぎて非正規労働者がどんどん増えている。一番先に行うべきなのは、若者に安定した職場と収入を与えることだと考える。今のまま人口減少が進めば100年後に山形から人がいなくなる。全省庁を挙げ、今すぐ大胆な対策に取り組まなければならない。高速道路などインフラ整備の遅れに関して、県民はもっと怒りの声を上げていい。きちんと整備するのは国の責務だ」

 ―事実上の一騎打ちとなった自民現職の大沼瑞穂さんも多くの票を獲得した。  「大沼さんに投票した人を含めて、県民の声を国にしっかり届けるというのが使命だ。私に投票してくれた人のためだけに働くわけではない。党派を超え、県民代表として全ての声を聞き、しっかり国に届くようにしたい」