エアモビリティのベンチャーAirX、西武グループと協業 「東京―下田・箱根」間のヘリ直行便を提供

エアモビリティの交通プラットフォームを開発する株式会社AirX(以下「AirX」)は7月22日、西武ホールディングス(以下「西武グループ」)と協業し、「東京―下田・箱根」間のヘリ直行便を期間限定で提供することを発表した。

AirXは昨年10月に西武グループのオープンイノベーションプログラム「Biz Lab Accelerator 2017」に採択されたことをきっかけに、 西武グループと共に航空機イノベーションを見据えた次世代交通ビジネスに挑戦している。

直行便を運航する静岡県下田市と神奈川県箱根町は、毎年夏休みシーズンに多くの方が訪れるため、道路の慢性的な渋滞発生が大きな課題となっている。

西武グループと協業し、西武グループが運営するホテル、 ゴルフ場に併設するヘリポートを活用することで、早くて快適な移動体験を提供する。東京から下田まで、最も道路が渋滞するお盆の時期(8/12~8/15)は自動車で7時間以上かかるが、 ヘリの所要時間は約55分。また1人あたりの料金は32,900円で、ヘリチャーター市場価格の約3分の1だ。同じく東京から箱根まで、混雑期は自動車で3時間以上かかるが、ヘリでは約35分で移動でき、1人あたり料金は市場価格の約5分の1である19,800円。

西武ホールディングスは「今回のAirX社との実証実験を通じて、交通渋滞を避け快適に移動したいというお客さまのニーズに応えることを目指しています。 これからも『観光大国ニッポン』の中心を担う企業グループを目指し、オープンイノベーションにより新たなサービスを生み出してまいります」とコメントしている。

© 株式会社自動車新聞社