強豪8校激突 24日、準々決勝展望 高校野球神奈川大会

強豪8校激突 準々決勝展望 高校野球神奈川大会

 待ち焦がれた本格的な夏の到来とともに、グラウンドにも熱戦の風が吹く。第101回全国高校野球選手権神奈川大会は24、25の両日、横浜スタジアムで準々決勝が行われ、強豪8校が激突する。

 24日は悲願の初優勝を狙う第1シードの鎌倉学園と、1995年以来の頂点を目指す第3シードの日大藤沢が対戦。2012年以来の王座奪還を期す桐光学園は、初の甲子園を視野に入れる向上とぶつかる。

 激戦区・神奈川の頂点まであと3勝。激闘必至の準々決勝を主力選手らの成績を踏まえて展望する。

◆鎌学・有馬 高出塁誇る1番 日藤・武冨 休養十分な主戦

 ともに好左腕を擁する鎌倉学園と日大藤沢の対戦となり、ロースコアで我慢比べの展開が予想される。

 鎌倉学園のエース作野は5回戦の横浜商大戦で2失点完投と安定感は抜群。救援の左腕本多も丁寧にコースを突ける。打線はリードオフマン有馬が出塁率7割5分とけん引し、3番磯崎、下位に座る竹村はそれぞれ6打点とポイントゲッターとしての役割を担う。

 日大藤沢の主戦武冨は3回戦の横浜隼人戦で10回を3失点完投。4、5回戦は登板せず、休養も十分だ。打っては3試合コールドと振れている。打率5割超の石川を筆頭に、菅波、姫木が打率4割6分2厘と続く。森田はチームトップの6打点と勝負強く、鵜飼は3犠打とつなぎ役として貢献する。

◆桐光・安達 打率8強で最高 向上・国崎 足絡め揺さぶる

 4試合連続コールド勝ちと好調な桐光学園打線を、向上の投手陣が抑えられるかが鍵となる。

 桐光は8強最高のチーム打率4割5分2厘で4戦40得点をマーク。ともに6打点の主戦で4番の安達は打率5割3分8厘、3番唐橋は打率4割4分4厘と絶好調だ。楠本、鈴木の1、2番は高い出塁率を誇り、直井は打率5割超をマーク。投げては左腕安達、右腕谷村が無失点と安定する。

 向上は2年生エース右腕松村が全4試合で登板。直球とスライダーを武器に真っ向勝負する。右腕古沢との継投策もある。打線は打率5割の1番国崎がけん引、2本塁打6打点の4番石坂の脇を固める菅野、赤城も打率4割超。計18盗塁の足も絡めて揺さぶりたい。

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