出川哲朗が語る、ダチョウ俱楽部&有吉弘行への恩 「その瞬間、僕は怖いものがなくなりました」

出川哲朗が語る、ダチョウ俱楽部&有吉弘行への恩 「その瞬間、僕は怖いものがなくなりました」

恥をかいた経験のある芸能人をゲストに招き、そのエピソードを再現VTRで紹介する7月31日放送の単発バラエティー番組「出川哲朗の恥の王様~恥の数だけ人生は豊かになる~」(MBS)。大相撲元貴乃花親方である貴乃花光司さん、滝沢カレンさん、安藤美姫さん、IKKOさんらが恥ずかしい過去を暴露し、その恥を通して学んだことや人生に及ぼした影響を明かす番組です。

番組のMCを務めるのは出川哲朗さん。出川さんというと、体を張ったロケでハプニング続出の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)、数多くのミラクルを起こしながら旅を進める「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(テレビ東京系)などで見せるバラエティー番組での体当たりの姿が、子どもから大人まで多くの視聴者をとりこにしています。このたび収録を終えた出川さんに、“恥”にまつわるエピソードなどをお聞きしました。

■「恥を恥と思ったことがない」

例えば「イッテQ」内の人気コーナー「はじめてのおつかい」で連発される“出川イングリッシュ”。ハードルの高い挑戦にも屈することなくチャレンジし、その姿が視聴者に笑いと勇気を与えている同企画。そんな体を張った姿が印象的な出川さんですが、「ぶっちゃけ、恥を恥と思ったことが1回もない」と、この番組の最初の打ち合わせで発言したそう。

その理由を聞くと「僕のような仕事の場合、『恥=おいしい』って考えちゃうんですよ。恥をかくことで成長できるし、覚えるし。過去にいっぱい恥をかいてきたから、こうして多くの方に応援してもらえるようになったと思っています」と明かします。

今回の収録を終えての感想を伺うと「番組の手応えはありますね! (進行役の)吉村(崇)が頑張ってくれたので。一番恐ろしいことは、もし第2弾があった時にMCの座を吉村に奪われることですね(笑)。でも、それもしょうがないんですよ。それがやっぱりこの世界なので。1回降ろされて、恥かいて『ちくしょー!』って悔しい思いをして、そこから返り咲いてやろう、頑張ろう、っていう気持ちになるので、僕は恥はかいてもいいんじゃないかなって思います」と笑いながら、野心的な一面をのぞかせます。

■不安を抱えて楽屋に入ると…「てっちゃんずるいわー!」

人前で恥ずかしい思いをした時の対処法を聞くと「笑ってごまかします! 僕らの仕事って、つらいことがあっても笑いに変えちゃえば“OK!”なんですよ。さらに言えば仕事じゃない部分、僕自身の生き方としても、すべて笑いに変えちゃえば“人生OK!”だと思うんです。恥をかいても落ち込むなんてことはないし、笑いに変えちゃえば楽ですね」と笑顔を見せる出川さん。

そう考えるようになった、転機となる出来事があったのかを伺うと「僕が以前骨折しちゃった時に、松葉杖でコントの練習をしなければいけないことがあったんです。ダチョウ倶楽部さん、有吉(弘行)と5人でのコントだったんですけど、僕が松葉杖をついた状態で少し遅れて楽屋に入ったんですよ。そしたら僕を見たダチョウさんと有吉が『てっちゃんずるいわー!』『それは汚いわー!』って爆笑して。その時、そんなふうに全員が笑ってくれることに『なんてすてきな仕事なんだ!』って感じたんですよね」と振り返ります。

さらに「その後、お客さんの前に出るのも心配だったんですけど、松葉杖をついて舞台に出た瞬間、お客さんが『出川けがしてるじゃん!』って大爆笑で(笑)。けがしたことは失敗なんだけど、けがという失敗さえも笑ってくれるダチョウさん、有吉、そしてお客さんを見た瞬間、僕は怖いものがなくなりました」と、「ガハハ!」と笑い、すっきりした表情に。

番組では、「林先生の初耳学」(MBS/TBS)内の人気コーナー「アンミカ先生が教えるパリコレ学」でパリコレを目指す学院生に向けた愛のある𠮟咤激励が印象的なアンミカさんをはじめ、兄弟漫才コンビの中川家のお二人、柔道選手の松本薫選手、バイオリニストの木嶋真優さんも過去の恥エピソードを暴露。当時を振り返るゲストの話を聞きながら、「僕も(雑誌アンケートで)“抱かれたくない男”に選ばれた時、情けなくて申し訳なくて…。母親に謝った」と当時のエピソードを語る出川さん。恥ずかしい思いをした出川さんに、出川さんのお母さんがかけた言葉は…? ポジティブな気持ちになれる「出川哲朗の恥の王様~恥の数だけ人生は豊かになる~」は、7月31日の午後8時から放送です。

【番組情報】


「出川哲朗の恥の王様~恥の数だけ人生は豊かになる~」
MBS(関西ローカル)
7月31日 午後8:00~9:57

取材・文/宮下毬菜(TBS/MBS担当)

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