橋詰さん(共同通信論説委員長)講演 宮崎政懇県央地区

参院選の投票結果の分析などについて話した橋詰邦弘さん

 宮崎政経懇話会(宮崎日日新聞社、宮日文化情報センター主催)の第388回県央地区例会は24日、宮崎市の宮崎観光ホテルであった。共同通信社論説委員長の橋詰邦弘さん(60)が「転換期の政治の役割―真夏決戦後を読む」と題して講演した。
 橋詰さんは21日投開票の第25回参院選で、与党の獲得議席が過半数を上回り、安倍政権として国政選挙で6連勝した勝因について、「『政治の安定』か『民主党政権下の混迷』かの二者択一を迫り、年金問題や消費税増税を争点にすることを避けることができた」と分析した。
 また、全国の投票率(選挙区)が過去2番目に低い48.80%だったことに触れ、「全有権者の半数未満の意思で国会の勢力が決まることは民主主義にとって危機的な状況」とも訴えた。

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