音楽から楽しむ「ストレンジャー・シングス」【シーズン1編】

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満を持して最新シーズンが公開したNetflixの大人気シリーズ「ストレンジャー・シングス」。作品の醍醐味である”80年代のノスタルジア”満点の本作品に使われている当時の楽曲をまとめてみました。音楽からもどっぷり「ストレンジャー・シングス」の世界観も楽しみましょう!

「ストレンジャー・シングス」シーズン1あらすじ

1983年11月6日、インディアナ州のホーキンス国立研究所付近で、12歳の少年ウィル・バイヤーズが失踪してしまいます。ウィルの母のジョイス(ウィノナ・ライダー)は必死に息子を探し、町の警察署長であるホッパーはついに捜査を始めます。一方で頭を剃った謎の少女エルがウィルの友達の少年たちであるマイク・ルーカス・ダスティンの前に現れ、知り合いになります。ウィルは見つからないままですが、エルは不思議な能力を見せるようになります。
ホッパーは研究所を調べ、超自然現象が研究されていたことを知りますが、捜査は何者かに妨害されてしまいます。エルは研究所で自分が実験台であったことを思い出し、少年たちと協力して、ウィルを救い出すために"裏側の世界"に入るのでした。

シーズン1楽曲リスト Vol.1

ストーリーで重要な役割を果たす、ザ・クラッシュの「Shoud I Stay or Should I Go?」の他にも、80年代を彩る楽曲が使われています。

シーズン1はシーズン2や3と比べ、楽曲に使用できる予算が少なかったために使用された曲数は比較的少ないですが、その中から7曲を紹介したいと思います。

※楽曲の使用シーンを説明するので、以下ネタバレになります

TOTO / Africa

ナンシーとスティーブが、ナンシーの部屋のベッドでいちゃつくシーンで使用されたのは、1976年に結成されたアメリカのバンドTOTOによる大ヒット曲「アフリカ」。

彼らのファーストアルバム「TOTO」が1978年にリリースされてから、全米で人気のスタジアムバンドに成長しました。
ドラマで使用された「アフリカ」が含まれている4枚目のアルバム「TOTO IV ~聖なる剣」はドラマの舞台の1年前である1982年にリリースされました。

グラミー賞で、レコード・オブ・ザ・イヤーやアルバム・オブ・ザ・イヤーといった主要部門も含む6部門を受賞しており、日本でも1982年4月19日の発売日から5週連続で1位に躍り出る大ヒットを記録したアルバムです。

Modern English / I Melt with You

スティーブの家でナンシーやバーバラ、スティーブの友人たちがパーティーをしているときに使用された楽曲です。プールサイドでビールを飲んでる時、そし森の中でたまたまナンシーたちを見かけたジョナサンが写真を撮るシーンで流れています。

モダン・イングリッシュはイギリス出身でニューウェイブという、ポストパンクやディスコ、現代音楽や電子音楽といったさまざまな影響によって成立したロック音楽の新たなジャンルに分類されるスタイルの音楽を演奏していたバンドです。

残念ながら超売れっ子とはなりませんでしたが、「I Melt with You」はリリース時の1983年にアメリカで大ヒットしました。

The Clash / Should I Stay or Should I Go

シーズン1において重要な役割を果たす、イングランド出身のパンクロックバンド、ザ・クラッシュの「ステイ・オア・ゴー」。行方不明になったウィルが、兄であるジョナサンと聴いていた音楽です。ウィルの失踪後に弟を探すジョナサンが車内で聴いていたり、裏側の世界に囚われたウィルがこの曲を口ずさみ生き延びている様子が描かれます。シーズン2にも登場するほど、このドラマでは大事な曲です。

この「ステイ・オア・ゴー」が含まれるザ・クラッシュの5枚目のスタジオアルバムである「コンバッド・ロック」は1982年にリリースされ、アメリカでは発売から61週で最高7位となり、プラチナアルバムとなった名作です。

シーズン1楽曲リスト Vol.2

David Bowie / Heroes

ウィルの遺体が採石場で見つかったシーンで流れるのはディヴィッド・ボウイが1977年にリリースしたアルバム、「ヒーローズ」のリード曲である同名の楽曲です。
今でも愛される楽曲であり、作品ではシーズン3でも流れますね。

恐らく予算の関係でピーター・ガブリエルが2010年にリリースしたカバー版の「ヒーローズ」が使用されています。
ですがドラマ版のヒーローズを歌うピーター・ガブリエルも、ドラマの舞台である80年代にジェネシスというロックバンドで活躍した人物です。

Joy Division / Atmosphere

ホッパーがジョイスにウィルの遺体が見つかったことを伝えるシーンで流れる楽曲はイギリスのバンド、ジョイ・ディヴィジョンが1980年にリリースした「アトモスフィア」。

ポストパンクを代表するバンドの一つとして活躍。ボーカリストのイアン・カーティスの書く内省的な歌詞や特徴的なライブパフォーマンスは多くの人を惹きつけました。

彼らのファーストアルバムであるアンノウン・プレジャーズ(Unknown Pleasures)のジャケットは音楽ファンでなくとも見たことがあるかもしれません。

https://medium.com/@KeatonPatti/an-unknown-pleasure-the-woman-behind-joy-divisions-famous-album-cover-36a410bd738a

New Order / Elegia

ウィルのお葬式で使われた楽曲は同じくイギリス出身のテクノロックバンドであるニュー・オーダーの「Elegia」。

先に紹介したジョイ・ディヴィジョンのヴォーカリストで作詞家のイアン・カーティスの自殺により解散が余儀なくされましたが残ったメンバーで結成されたのがこのニュー・オーダーになります。

1985年にリリースされたアルバム「ロウ・ライフ」に含まれています。

Bob Seger / Old Time Rock n Roll

1969年のデビューから50年近くのキャリアを誇るヴェテラン・シンガー=ボブ・シーガーによる「忘れじのロックンロール」は、スティーブがナンシーへの酷い行為に対する謝罪後、”気分転換に映画を見ないか?トムクルーズ好きだろ?”と言いながら口ずさむ曲です。

この曲のリリースは1978年ですが、スティーブの言うように1983年に公開したトムクルーズ主演の「卒業白書」にてトムクルーズ演じるジョエルが上はシャツで下は下着という格好で踊るシーンで使用されました。このシーンは大きな影響を与え、「ストレンジャー・シングス」を含む多くのパロディを生んでいます。

おわりに

以上7曲が「ストレンジャー・シングス」シーズン1で使用された80年代の楽曲でした。
音楽からも「ストレンジャー・シングス」の世界に浸かってみてはいかがでしょう?次回はシーズン2から13曲を紹介します。お楽しみに!