防災担当相ら新上五島訪問 大雨被災地を視察

 山本順三防災担当相ら国の調査団が24日、長崎県新上五島町を訪問し、台風5号に伴う大雨で発生した崖崩れの現場を視察した。
 調査団は、国土交通省や農林水産省などの職員ら約20人で構成。約500メートルにわたって通行止めになっている奈摩郷県道の対岸と、丸尾郷の町立魚目中体育館裏を訪問。江上悦生町長ら地元関係者から土砂崩れ発生時の状況や規模について説明を受けた。
 視察後、山本氏は報道陣に対し「大変な被害状況だが、県や町の対策のおかげで比較的抑えられたとも感じた。本格的な台風シーズンを前に、さらなる災害が起きないよう対策を考えたい」と話した。
 県によると、今回の大雨で崖崩れは新上五島町や五島、長崎両市など県内で計47件発生し、このうち22件が同町だった。
 視察前、山本氏は長崎空港で中村法道知事や本県選出の国会議員らと面会。中村知事は「復旧予算の確保など取り計らいをお願いしたい」と述べた。

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