「いだてん」脚本・宮藤官九郎が阿部サダヲにむちゃぶり!「早くしゃべれば入る!」

NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜午後8:00)の脚本家・宮藤官九郎氏と第2部の主人公・田畑政治役の阿部サダヲが都内で行われたトークショーに出席し、宮藤氏は「1回につき5分から10分台本が長いって言われるんですよ。2部からは阿部くんだって分かっていたので、(長さは)何とかなるだろうと」と阿部にむちゃぶりを課していることを告白した。

ドラマは宮藤氏の脚本で、“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三(中村勘九郎)と“日本にオリンピックを呼んだ男”田畑政治の2人を軸に、半世紀にわたる日本人のオリンピックの歴史を描くもの。

阿部は「早口でしゃべって巻けば、入るんですよ」と何とかセリフをこなしていることを苦笑いで明かし、「脚本が宮藤さんなので、絶対的な信頼をしているので、何も考えなかったですね。田畑さんは何を言っているのか分からないくらい早口で、とにかく熱い男だと。書いてあるとおりのことをやっています」と忠実に演じていることをアピール。

宮藤氏も「本当、ほかのキャラクターは全角で、阿部くんのセリフだけ半角で書こうかなって思うくらい。『早くしゃべれば入りますよ、阿部くんでしょ? 入りますよ』って」に全幅の信頼を寄せているようで、「田畑さんの資料はあまり多くないんですが、だいたい人が田畑さんを評する時に、『(早口すぎて)何を言っているか分からない』『“あれ”や“それ”が多い』と。何を言っているのか分からないといってもさすがに限度があるだろうと思ったのですが、実際の田畑さんの映像を見たら、本当に何を言っているか分からないんですよ」と脚本に苦労していることも告白。

さらに、「ほかにも、手記にあったたばこを逆さにくわえたというエピソードや、口癖、田畑さんのご遺族の『こんなことできる? できないよぉ~!』というしゃべり方は、そのまま生かしています。早口は(阿部さんなら)大丈夫だろうなと思っていました。それと、どんなひどいことを言っても、かわいげがあるというか、チャーミングさでごまかせる」と実際の田畑のエピソードを生かしていることを訴えていた。

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