安平町復興計画に住民の声反映

胆振東部地震被害、来月5日からまちづくり懇談会

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素案10月公表

 胆振東部地震で大きな被害を受けた安平町は、8月5日から町民まちづくり懇談会を開き、復興関連事業などについて具体的な説明を行う。年内をめどに策定する復興まちづくり計画に住民の意見を反映させるのが狙いで、10月には素案を公表する方針だ。

 震度6強の揺れが観測された同町の人的被害は重傷者7人、軽傷者10人。住宅は全壊93棟、大規模半壊54棟、半壊303棟、一部損壊2440棟など全住宅の94%に当たる2890棟が被災し、断水と停電は全世帯に及んだ。

 同町は今年2月、復興基本方針として(1)住まいと暮らしの再建(2)害に強いまちづくり(3)産業・経済の再生(4)未来につながる復興―の4項目を掲げ、町民意向調査や6月には住民説明会を開いている。この中で町民から「発災時の情報伝達手段の見直しを検討してほしい」「大型車両の通行による振動対策」「道路の改修を早急に進めて」など切実な意見が出た。

 これらを受け、町は被災者の支援方策や復興関連事業(素案)づくりに取り掛かっている。支援方策として自宅新築・修理する町民への対応、仮設住宅入居者の住まい確保、町内間・町外からの引っ越し支援―などを挙げている。

 復興関連事業では小中学校の一体型学校の整備、防災支援施設の整備、防災倉庫の整備、避難所機能の強化などとなっている。このほか、基本方針にある農業や商業、工業の復興や未来につなげるため地域資源を最大限に生かしたまちづくりを復興計画に盛り込む考えだ。

 町民まちづくり懇談会の日程と会場は、8月5日追分公民館、6日遠浅公民館、7日早来町民センター、8日安平公民館。いずれも午後6時半から。町は町民や外部有識者の意見なども参考にしながら、10月ごろには計画案をパブリックコメントとして町民に示し、意見を募って取りまとめ、年内には町議会の議決を経て策定させる計画だ。 (佐藤重伸)