タレント候補たちの参院選。過去にも豪華な芸能人が出馬したこと覚えてますか?

7月21日に投開票があった第25回参議院議員通常選挙(以下、今回の参院選)。参院選の比例代表では全国的に得票を集める必要があるため、これまでの参院選では度々芸能人などの全国的な知名度のある「タレント」候補を各政党は擁立してきました。今回の参院選でも「タレント」候補たちが立候補していましたが、その選挙結果はどうなったのでしょうか?各候補が行っていた選挙運動やSNSでの様子とあわせて振り返ってみることにしましょう。

山本左近氏・自民党・新人 78236票 落選

>>山本左近氏の候補者情報

元F1ドライバーの肩書で立候補した今回の参院選。レーサーとしての経験や医療法人、社会福祉法人での理事の経歴を背景に、医療・介護、福祉分野の政策やテクノロジーの活用を取り組みたいテーマとして掲げていました。レースでは数々の勝利を納めていた山本左近氏ですが、選挙での勝利には至りませんでした。

須藤元気氏・立憲民主党・新人 73787票 当選

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須藤元気氏は元総合格闘家・アーティストとしての肩書で今回の参院選に立候補しました。実家が料理店を営んでいることから食の安全や地球環境保護などを取り組みたい政策テーマとして掲げていました。現役格闘家時代のニックネーム「変幻自在のトリックスター」が今回の選挙で当選を勝ち取りました。

市井紗耶香氏・立憲民主党・新人 50415票 落選

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元モーニング娘。のメンバーの市井紗耶香氏は今回の参院選で立憲民主党から立候補しました。モーニング娘。を卒業後は結婚・出産を経て女優としても活動しました。4児の母としての経験をもとに子育て世代の当事者としての当選を目指しましたが、立憲民主党の比例の次点で落選しました。

奥村まさよし氏・立憲民主党・新人 32024票 落選

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アカペラグループ「RAG FAIR」のボイスパーカッションとして知られる奥村政佳氏。保育士免許を持ち神奈川の保育所で主任保育士としても勤務する経験から、保育現場の課題解決や保育の「質」の向上を掲げての選挙でしたが、当選には至りませんでした。

おしどりマコ氏・立憲民主党・新人 29072票 落選

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よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属し社団法人落語協会などで会員を務める漫才師のおしどりマコ氏。2011年3月の東日本大震災と福島第一原発の事故の取材を続けてきた経験から脱原発などを掲げて今回の参院選に立候補していましたが、当選には至りませんでした。

斉藤里恵氏・立憲民主党・新人 23002票 落選

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「筆談ホステス」の著書で東京都北区議会議員も務めていた斉藤里恵氏。聴覚に障がいを持つ政治家として、シングルマザーとしての経験などを背景に、今回の選挙では女性の社会進出や教育、子育て支援、ひとり親支援、障害者福祉を主な政策テーマとして掲げていましたが、当選には至りませんでした。

覚えてますか?過去の参院選の「タレント」候補たち

選挙ドットコムでは2013年、2016年の参院選に立候補していた「タレント」・有名人候補の方々もまとめました。当選し国会議員として活動してきた方、落選した方、一口に「タレント」候補といっても様々な候補者がいたことがわかります。

2013年の参院選の「タレント」候補の方々

2016年の参院選の「タレント」候補の方々

2019年の参院選の「タレント」候補の方々

「タレント」候補でも明暗が分かれる結果に

今回の参院選で立候補した「タレント」候補の中で当選したのは立憲民主党・須藤元気氏1人だけでした。かつて「残酷比例区」とも呼ばれたこともある参院選の比例代表。その戦いを勝ち抜くのに必要なのは知名度だけではないのかもしれません。
一方で、落選した「タレント」候補の皆さんが一定の得票を集めたのも事実です。今回の参院選で得た一定の支持に対してどう応えていくのか、今後の活動もSNSなどで引き続き注目していきたいところですね。

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