JR東日本スタートアップとショーケース・ギグ資本業務提携 駅ナカのキャッシュレス化・Suica決済を推進

JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社(以下JR東日本スタートアップ)と、モバイル決済システムの開発を手掛ける株式会社Showcase Gig(以下ショーケース・ギグ)は、駅ナカ施設の混雑緩和とキャッシュレス化の推進を目的として、資本業務提携に合意した。出資は9月28日付けで、2018年2月にJR東日本スタートアップが設立して以来、4件目の出資となる。

駅ナカなどJR東日本グループの商業施設には、多くの飲食店や小売店があり、いかに利用者の待ち時間を減らしスムーズにサービスを提供できるかが大きな課題となっている。こうした中、ショーケース・ギグは事前注文・決済ができるモバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der」を展開しており、利用者が券売機や店頭で並ぶことなく、キャッシュレスで商品を受け取ることを可能にするとともに、店舗側ではオペレーション軽減による店舗省人化を可能にしている。

JR東日本グループでは、こうした”スマートな決済”を実現できるソリューションに親和性を感じ、同社が数多くの施設で同アプリの導入実績があることを踏まえ、今回の資本業務提携へと至った。

今後は両社で首都圏の駅ナカ施設で「O:der」の試験的な導入や、タッチパネルによって事前注文・決済ができるSuica対応の省人化ハードウェアの共同開発を進めていく方針だ。

■JR東日本スタートアップ株式会社 代表取締役社長 柴田 裕 氏のコメント

株式会社Showcase Gigは、事前注文・決済ができるモバイル決済システムの構築にいち早く取り組み、すでに小売・飲食等で実績を積まれています。今般、駅ナカ施設ではじめて、同社の「O:der」を試験的に導入するとともに、Suica対応の省人化端末を共同で開発していく方針です。同社との提携により、お客様にクイックでスマートなサービスを提供するとともに、人手不足を見据えた店舗運営の効率化に挑戦していきます。

■株式会社Showcase Gig 代表取締役 新田 剛史 氏のコメント

国内最大の鉄道・決済基盤を有するJR東日本グループとの資本提携により、私たちのプロダクトは大きく進化を遂げていくと考えております。両社の協業により、ここからShowcase Gigのミッションである「テクノロジーによる日常消費の利便性向上」へ向けて事業を加速していきます。

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