CAに向いている性格ってあるの?
CAといえば、美人で語学堪能、コミュニケーション能力が高いなどのイメージがあるかもしれません。
もちろん、どれも間違いではありません。
けれど、面接で見られているのはもっと重要な部分。
筆者の経験と、筆者の採用を決めた採用担当者に聞いた、CAに向いている性格、決め手をお教えします。
絶対に欠かせない!仕事に対する、命に対する責任感
CAの一番重要な業務は、保安業務。
フライトを安全に始めて、安全に終わること。それが一番大切な業務です。
それを遂行するために大切な性格のひとつが、責任感です。
CAは担当するお客さまが決まっています。
その大切なお客さまの、大切な命を預かっています。
例えば、お客さまの搭乗前には、自分が担当するお客さまの全てのシートの下と座席のポケットを確認して、不審なものがないか、救命胴衣があるかを確認します。
1席も見逃さず、全座席をくまなく確認します。
当然ですが、誰も見ていないからと言って、さぼる人はひとりもいません。
それは、全てお客様の安全を守るという責任感からくるものではないでしょうか。
全世界共通!愛嬌のある女性は人気があります
どんなに美人でも、ツンとした人に話しかけたいと思いますか?
接客のプロのCAに必要なのは、端麗な容姿より、愛嬌です。
受験者にとっては人生をかけた勝負の1日、というほど緊張する日ですが、面接官にとっては、毎週のように世界中で行っている面接のただの1日。
筆者の二次面接のとき、ベルギー人の面接官がパステルピンクの素敵なジャケットを着ていたので、開口一番、「素敵なジャケットですね!」と声を掛けてしまいました。
「ありがとう!昨日買ったばかりなのよ!」と気さくに返してくれて、和やかな面接でした。
数か月後に入社して面接官に会った時、筆者を覚えていてくれて、「待ってたわよ!あの面接の時、3,000人の募集があって、約300人と会ったけど、ジャケットを褒めてくれたのは4人だけだったのよ。」と教えてくれました。
また、筆者は身長・体重測定の時、「重いから量りたくないんです。痩せられなかった……」と言ってインド人の面接官を笑わせてしまいました。
面接官にはそれが印象に残ってようです。
国籍や言葉の壁を越え、気さくにお客さまに話しかけ、愛嬌のある人はとても印象的ですね。
仕事のクオリティアップにつながる!好奇心と探求心
CAは遊び心のある人が多いなぁと思います。
例えば機内にハネムーンやお誕生日のお客さまがいらっしゃることが分かれば、もちろんお祝いさせていただきます。
マニュアルには書かれていない、「このお客さまを喜ばせたい。」「このお客さまは何を求めているのだろう。」という気持ちは、個人の好奇心や探求心から生まれるものです。
休日の習いごとにソムリエの資格を取ったり、語学やチーズを学んだり、乗務中に役立つ習い事を選ぶのも同じ。
少しでもお客さまの快適な旅のお手伝いがしたい、自分自身のスキルをアップしたい、そんな気持ちから自分自身で動くのがCAの特徴かもしれません。
何があっても諦めない!めげない前向きな心
機内で何か失敗してしまっても、フライトが終わるまで扉を開けて逃げることはできません。
着陸するまでお怒りのお客さまとずっとご一緒しなければなりません。
そんな状況を辛いと思いますか?それをチャンスと思うのがCA。
特に、長距離フライトは時間があるので大チャンス。
ずっと機内にお客さまがいらっしゃるので、何とか工夫して、マイナスからプラスに変える努力をします。
もちろん、最初からお客さまに喜んでいただくのがベストですが、国籍も年代も様々ですし、機内でのサービスには限りがあるため、どうしても100%とはいかないのが現実。
私が最終面接を受けたとき、南アフリカ人の面接官から、「あなたは英語があまり得意ではないようですが、その英語力でどうやって働くのですか?」という質問がありました。
「ラジオを聞いたりテレビを見て勉強します。」
「日本人の同期とも英語で話します。」
「多国籍の友人や同僚に教えてもらいます。」
と、どんな答えを伝えても、「それでは不十分ですよね?」と言われ続け、めげずに色々とアイディアを出し続けたのですが、最後はため息とともに、「もういいです。」と言われて終わりました。
とても傷つきましたが、自分自身の英語力の無さは理解していましたし、とにかく不自然ではない笑顔を心がけながら答え続けました。
その諦めない心が良かったようです。
どんなCAにも共通!CAとして飛ぶために大切な要素
筆者が在籍していた中東外資系CAだけではなく、どんな航空会社でもCAとして働くために大切な4つのポイント。
ぜひ、受験前に一度自己分析も進めてみてくださいね。