オリオールズ・ウィルカーソン 野手史上初のセーブ

【オリオールズ10-8エンゼルス(延長16回)】@エンゼル・スタジアム

オリオールズのスティービー・ウィルカーソンが、6時間19分に及ぶ長期戦を史上初の快挙で締めくくった。延長15回表にオリオールズが3点を勝ち越したあと、エンゼルスが3点を奪って追い付き、延長16回に突入した一戦は、オリオールズが延長16回表にジョナサン・ビヤーの12号2ランで勝ち越しに成功。その裏、投手を使い果たしたオリオールズは、「8番・中堅」で先発出場していたウィルカーソンを10番手としてマウンドに送り出した。ウィルカーソンは、ブライアン・グッドウィンをセンターフライ、コール・カルフーンをショートゴロ、アルバート・プーホルスをセンターフライに打ち取り、三者凡退の好投でセーブを記録。1969年にセーブが公式記録となって以降、野手がセーブを記録するのは史上初の珍事となった。

オリオールズが8回表にドワイト・スミスJr.の犠牲フライとウィルカーソンのタイムリー二塁打で4対4の同点に追い付き、9回表にトレイ・マンシーニの23号ソロで勝ち越した一戦は、9回裏にグッドウィンの9号ソロでエンゼルスが同点とし、延長戦に突入。延長15回表にオリオールズがジェイス・ピーターソンとハンザー・アルベルトのタイムリーで3点を勝ち越すも、その裏、エンゼルスはデービッド・フレッチャーの押し出し四球とマイク・トラウトのタイムリー二塁打で同点とし、延長16回にもつれ込んだ。延長16回表、エンゼルスは前のイニングに3失点を喫したグリフィン・キャニングを続投させたが、ビラーの12号2ランでオリオールズが勝ち越し。その裏をウィルカーソンが三者凡退に抑え、10対8でオリオールズが延長16回の死闘を制した。

なお、エンゼルスの大谷翔平は、定位置の「3番・指名打者」で先発出場。四球、死球、レフトライナー、レフトライナー、空振り三振、四球、レフトフライ、レフトフライで3度出塁し、今季8個目の盗塁を決めたが、5打数ノーヒットに終わり、今季の打率は.294となった。

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