全国高校野球選手権長崎大会第11日 4強きょう激突 鎮西学院 対 長崎商

鎮西学院のエース楠本(左)、長崎商のリードオフマン石川(右)

 第101回全国高校野球選手権長崎大会第11日は27日、長崎市の県営ビッグNスタジアムで準決勝が行われる。ここまで勝ち残ったのは長崎商、長崎日大の第1、6シードと、ノーシードの鎮西学院、海星。長崎商と海星は2年連続、長崎日大は2年ぶり、鎮西学院は11年ぶりに4強に名乗りを上げた。
 梅雨が明けて暑さも厳しさを増す中、夏切符を懸けた最終決戦に進むのはどのチームか。シード校とノーシード校の対戦となる各試合を展望する。

 ◎鎮西学院 対 長崎商
 両校とも準々決勝までは序盤に先に点を取り、堅守で反撃を許さなかった。注目は先制点の行方。そのまま勝敗を分ける可能性もある。
 長崎商は3試合を無難に勝ち上がった。チーム防御率は0.45。エース桝屋を筆頭に、成長株の2年生左腕一ノ瀬、ここまで登板がない野手兼任の140キロ超右腕藤本ら投手が計算できる。攻撃は打率6割超の1番石川の出塁がポイント。堅実に送り、打率5割前後の相川、藤本の中軸が勝負強い適時打を放ちたい。谷口、松田ら下位打線も力があり、隙が少ない。
 鎮西学院は長崎南山と昨年覇者創成館のシード校を連破。難敵が続いた4試合でチーム防御率は1.32を誇る。準々決勝で完封したエース楠本の中1日の状態は気になるところだが、同じく右の本格派、中川も控える。バックも緊迫した展開の中で2試合連続無失策。守り負けず、チーム打率3割弱の攻撃陣がさらに奮起して“台風の目”となり続けられるか。

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