メクル第385号 アイガモが米作りのお手伝い

アイガモのひな

 西海市西彼(せいひ)町の市立大串(おおぐし)小高水靖夫(こうすいやすお)校長、84人)の5年生14人が5日、校内の田んぼにアイガモのひな15羽を放しました。
 同校は2008年から、新しいプールの完成で役割(やくわり)を終えた古いプールを田んぼとして活用。毎年、地域(ちいき)の人たちの協力を得ながら稲作(いなさく)に取り組んでいます。アイガモを利用した米作りは翌年(よくとし)から開始。害虫や雑草(ざっそう)を食べるので、農薬を使わなくていいそうです。
 アイガモは長崎市の農業、甲田哲美(こうだてつみ)さん(72)が提供(ていきょう)。稲(いね)がすくすく育つ田んぼにひなを放すと、元気に動き回っていました。田んぼの隣(となり)に飼育(しいく)小屋があり、5年生が始業前と放課後、餌(えさ)やりなどのお世話をします。
 田添琉衣(たぞえるい)君(11)は「アイガモが群(む)れになって動き回っているのがかわいい。観察を続けたい」と話しました。10月に稲刈(か)りをして、11月に地域の人たちと開く「ふれあい祭り」でおにぎりにして食べる予定です。

アイガモを放した田んぼを観察する子どもたち=西海市立大串小

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