久留里トンネル(仮称)貫通 「西彼杵道路」時津工区 関係者ら祝う

鏡開きする来賓ら。奥は時津町左底郷側=久留里トンネル

 長崎県が西彼時津町に建設している久留里トンネル(仮称)の貫通式が26日、同トンネルであり、来賓や工事関係者ら約90人が出席。国道の交通渋滞緩和や経済効果を期待し、貫通を祝った。
 同トンネルは延長約1.7キロ、幅10.5メートル、片側1車線の自動車専用道路。長崎市と佐世保市を約1時間で結ぶことを目的に計画された地域高規格道路「西彼杵道路」(延長約50キロ)のうち、時津工区(3.4キロ)の半分を占める。今後はトンネル内部のコンクリート工事などを進め、来年3月完成予定。工事費約57億円。トンネルを含む時津工区は2022年度中の供用開始を目指している。
 式では今年5月、実際に貫通した際の様子を映像で流し、来賓らが通り初め。鏡開きや地元の愛好会「なづみ太鼓」が演奏を披露するなどして貫通を祝った。
 来賓として出席した地元時津町の吉田義徳町長は「貫通は時津工区の完成に向け、大きな前進。1日平均4万台が通過する国道206号の渋滞緩和や県経済活性化に貢献するのでうれしく思う」と話した。

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