鈴鹿4耐は雨で転倒が続出し赤旗終了。ホンダのタイチームが荒れたレースを制す

 2019鈴鹿4時間耐久ロードレースの決勝レースが7月27日、鈴鹿サーキットで行われ、A.P.HONDA RACING THAILAND(ムクダラ・サラプーチ、ピヤワット・パテゥンヨット組)が優勝した。

 決勝レースがスタートした9時の時点では、雨で路面はフルウエット。ル・マン式のスタートでホールショットを奪ったのは1番手から好スタートを決めたインドネシアYAMAHA&伊藤レーシングのムハンマド・ファエロズィだ。

2019鈴鹿4耐スタートシーン

 序盤はA.P.HONDA RACING THAILAND、ASTRA HONDA RACING TEAM、ゼッケン25のBULE MAX+加藤建設+Speed heartがトップ集団を形成し、グリーンクラブ能塚、インドネシアYAMAHA&伊藤レーシングがそれに続き走行。上位のラップタイムは約2分30秒だった。

 難しい路面のため、たびたび転倒が見られ、レーススタートから37分が過ぎたあたりで、トップからスタートしたファエロズィがスプーンカーブ入口で転倒した。マシンに大きなダメージはなく、ピットに戻ることができたため、リヤタイヤを交換しすぐにコースに戻った。

 約42分が経過した時には、3番手を走行していたASTRA HONDA RACING TEAMが130Rで転倒。ピットに戻ったが、マシンの前方は大破しており修復に時間を要したが、修復しコースに戻った。

 その後に、トップ10圏内を走っていた都筑製作所&Honda Dream 東御も転倒し、序盤から荒れた展開となった。

 路面はウエットだが、雨が上がったレース開始1時間の時点では、#25のBULE MAX+加藤建設+Speed heart、A.P.HONDA RACING THAILAND、オートライフハノ&A-PLAN+乱乱の順だ。

 ほとんどのチームが1度目のピットインで給油を済ませた1時間過ぎには、まだピットインしていなかった#43のKIT Racing+SAMURAI FACTORYがガス欠でスローダウンするシーンも見られた。20分程度かけピットに帰ってきたが、マシントラブルがあったようで、ガレージにマシンを戻した。

 1時間半が経過した時点で再度雨が降り出し、7番手を走行中だったAFG Moto & Motto SuperMinsyukuNKOがスプーンカーブで転倒。その後、10番手を走行していたIXA+OMR& BLACK ZONE+TOMAUTOとTela Designがデグナーカーブで転倒。

A.P.HONDA RACING THAILAND(ムクダラ・サラプーチ、ピヤワット・パテゥンヨット組)

 レース折り返し地点でも、A.P.HONDA RACING THAILAND、#25のBULE MAX+加藤建設+Speed heartとトップ2台は好調。他車より少し速いラップタイムを刻んでおり、46ラップを終え3番手を1ラップ、6番手以降は2ラップ遅れにしていた。

 その後、#25のBULE MAX+加藤建設+Speed heartは開始2時間半で緊急ピットインし順位を落とす。2時間40分が過ぎた段階で、雨脚が強くなりグリーンクラブ能塚も一時2番手につけていたが、130Rで転倒を喫した。

 直後にSMF&Silk Racing withジニアスも同じ場所で転倒し赤旗が掲示され、レース成立時間に達していたため終了が宣言。

2019鈴鹿4時間耐久ロードレース 表彰式

 雨に翻弄された2019年の鈴鹿4耐は、約2時間40分で62ラップを走行したA.P.HONDA RACING THAILANDが優勝、最後に転倒したグリーンクラブ能塚は2位、オートライフハノ&A-PLAN+乱乱が3位という形で幕を下ろした。

 以下、2019鈴鹿4時間耐久ロードレースのタイム結果。

■2019鈴鹿4時間耐久ロードレース 決勝順位結果(編集部集計)

天候:雨 路面:ウエット

Pos. No. Class Team Rider(BULE/YELLOW/RED) Motorcycle Tire Time/Gap

1 149 INT A.P.HONDA RACING THAILAND M.サラプーチ/P.パテゥンヨット ホンダCBR600RR(2018) BS 2:39’27.577(62Laps)

2 69 INT グリーンクラブ能塚 植垣創平/橋口翔真 カワサキZX-6R(2019) BS 2Laps

3 13 NAT オートライフハノ&A-PLAN+乱乱 羽野慎一/福田崇 ホンダCBR600RR(2005) BS 2Laps

4 445 NAT SMF&Silk Racing withジニアス 榊原健二/中西宏明 ホンダCBR600RR(2007) BS 2Laps

5 54 NAT GOSHI Racing 片山千彩都/小椋華恋 ホンダCBR600RR(2013) BS 2Laps

6 23 NAT 碧南STファクトリー+DOG HOUSE 香川純/大須賀俊晴 ヤマハYZF-R6(2013) BS 2Laps

7 9 INT Honda Dream世田谷RT&MOTO WIN RACING I 鈴木慎吾/黒瀬大策 ホンダCBR600RR(2017) BS 2Laps

8 32 NAT YSP浜松&平野塗装+東海工科自動車大学校 榛地元樹/平野真浩 ヤマハYZF-R6(2008) BS 3Laps

9 36 INT インドネシアYAMAHA&伊藤レーシング 綿貫舞空/M.ファエロズィ ヤマハYZF-R6(2018) BS 3Laps

10 199 INT ちば市川ラ・パルテンツァADF+乱乱!! 新井生哲/細川正義 ホンダCBR600RR(2015) BS 3Laps

11 44 INT チームスカイレーシングクラブ 本多大輔/P.バイン ホンダCBR600RR(2007) BS 3Laps

12 5 NAT ライダーハウス宮島 富樫崇郎/近藤裕二 ヤマハYZF-R6(2018) BS 3Laps

13 30 NAT 赤い3輪車レーシングクラブ 斉藤哲也/小池裕次 ホンダCBR600RR(2005) BS 3Laps

14 63 INT SRミニマム&クシタニ京都+のぱのぱR一DRAG 永谷亘/久積基宏 スズキGSX-R600(2015) BS 3Laps

15 38 NAT Team38 笹田理央/野島由晶 カワサキZX-6R(2009) BS 3Laps

16 16 NAT TEAM TJC+チームチャウチャウ 菊池健一郎/平義浩 カワサキZX-6R(2013) BS 3Laps

17 78 NAT HondaブルーヘルメットMSC 村上勇人/堀優作 ホンダCBR600RR(2013) BS 3Laps

18 846 INT Team AST 屋代原野/伊賀並洋平 スズキGSX-R600(2011) BS 4Laps

19 53 INT Team MF & Kawasaki+eS style 家根谷大晟/横井武彦 カワサキZX-6R(2018) BS 4Laps

20 01 INT TeamマツナガKDC & yss 松永修/中谷亜加音 ヤマハYZF-R6(2017) BS 4Laps

21 73 NAT ブルーポイント伊賀Ⅱ輪改B 里征史/杉島潤 カワサキZX-6R(2016) BS 4Laps

22 11 NAT ブルーポイント伊賀Ⅱ輪改C 松浦光利/東晋一郎 カワサキZX-6R(2015) BS 4Laps

23 72 INT T.R.P. 星健太郎/菊地純 ヤマハYZF-R6(2019) BS 5Laps

24 101 NAT ブルーポイント伊賀Ⅱ輪改Dマル幸&しゅん坊 今井幸介/長尾俊輔 ホンダCBR600RR(2008) BS 5Laps

25 33 NAT Team F.C.C. 櫻井弘章/安西文彦 ホンダCBR600RR(2009) BS 5Laps

26 92 NAT OMRacing&XA&はたけやま鍼灸整骨院 明後邦彦/大林正章 ヤマハYZF-R6(2019) BS 6Laps

27 35 NAT YSSマーキュリー&SpeedHeart 山極洸士/大西勇次 カワサキZX-6R(2009) BS 6Laps

28 74 NAT 和工房Ltd.E-OYAG.πR 川畑智敬/佐藤和広 ヤマハYZF-R6(2018) BS 7Laps

29 89 NAT PACIFIC Racing+CRAFT WORKS 山口慎太郎/稲葉雄大 ヤマハYZF-R6(2011) BS 8Laps

30 41 NAT Team D..SとNTRSとポンポコRTやで。 土井宣広/山下尚紀 スズキGSX-R600(2007) BS 9Laps

31 22 INT Team Mototech X Aragosta KOREA K.ジュンテ/多々良涼 ヤマハYZF-R6(2019) BS 9Laps

32 3 NAT 笹原金型(株)&HIRONO SPORT 植田元気/廣野誠 ヤマハYZF-R6(2014) BS 10Laps

33 12 NAT ブルーポイント伊賀Ⅱ輪改A 下谷邦夫/辰巳保夫 カワサキZX-6R(2017) BS 11Laps

34 34 NAT 平成レーシング&Rise&美吉金属&STAR CLUB 片岡亮太/花戸昭洋 ヤマハYZF-R6(2010) BS 11Laps

35 25 INT BULE MAX+加藤建設+Speed heart 谷本音虹郎/福井宏至 ヤマハYZF-R6(2019) BS 12Laps

36 43 INT KIT Racing+SAMURAI FACTORY 安富成士/増田訓士 ヤマハYZF-R6(2016) BS 12Laps

37 675 NAT Micasa Racing with MR7 Factory 宮下隼紀/谷夏輝 トライアンフ・デイトナ675(2010) BS 12Laps

38 4 NAT HIRONOSPORT&笹原金型(株) 塩野仁史/形岡俊光 ヤマハYZF-R6(2007) BS 12Laps

39 24 NAT 都筑製作所&Honda Dream 東御 角田祐介/南澤昌 ホンダCBR600RR(2008) BS 12Laps

40 111 NAT Honda向陽会ドリームレーシングチーム 伊傍田将也/小滝輝 ホンダCBR600RR(2017) BS 13Laps

41 31 NAT MKR&SRR+PGレーシングwith ADF 吉川誠/中村優介 ホンダCBR600RR(2013) BS 14Laps

42 55 INT Green Sports RT&WAKO’S+AZ Racing+ナリデン 大中真次/加藤久幸 ヤマハYZF-R6(2008) BS 15Laps

43 52 NAT Honda Dream世田谷RT&MOTOWIN RACING 2 岡本淳希/藤本優杜 ホンダCBR600RR(2017) BS 16Laps

– 7 INT ASTRA HONDA RACING TEAM I.アルディアンシャー/L.ヘンドリアンシャー ホンダCBR600RR(2013) BS 19Laps(リタイア)

– 77 NAT cs STANCE &FUN FACTORY+立秋モータース 谷村尚彦/栗田学 ヤマハYZF-R6(2011) BS 20Laps(リタイア)

– 86 NAT 立秋モータース&RC甲子園ヤマハ 小野川鉄太郎/荒金祐亮 ヤマハYZF-R6(2012) BS 22Laps(リタイア)

– 19 INT IXA+OMR& BLACK ZONE+TOMAUTOとTela Design 井上正光/松谷竜真 ヤマハYZF-R6(2009) BS 23Laps(リタイア)

– 21 NAT AFG Moto & Motto SuperMinsyukuNKO 細井祐輔/D.ゼカライヤ ヤマハYZF-R6(2015) BS 29Laps(リタイア)

– 02 NAT TeamマツナガKDC&PRO-TEC名古屋北&Mfactory 林桂火/竹下信矢 ヤマハYZF-R6(2017) BS 40Laps(リタイア)

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