妻夫木聡 × 豊川悦司、台湾の地でみせた新たな魅力

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第661回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

 

今回は、7月27日公開の『パラダイス・ネクスト』を掘り起こします。

孤独な男たちの逃避行を描くノワール・サスペンス

1年前、ある事件をきっかけに逃げるように台北にやって来たヤクザ・島。いまは地元のボスであるガオの庇護のもと、世間から身を隠すようにひっそりと生きていた。

そんな彼の前に現れたのが、お調子者で馴れ馴れしい牧野という男。自分のことを覚えていないかと尋ねる牧野を訝しく思う島だったが、「あのパーティー会場にいた」という一言で、牧野を無視することができなくなってしまった。

牧野が何者かに命を狙われていると知った島は、一緒に台湾東海岸の町・花蓮へと向かう。そこで出会った日本語を話す台湾人女性シャオエンの存在により、牧野と島の閉ざされた過去が明らかになって行く…。

名匠ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーの映画音楽を手がけ、2016年に『雨にゆれる女』で劇場用長編映画監督デビューを果たした音楽家・半野喜弘による、待望の監督作が完成しました。“生きるとは何か”という普遍的なテーマに迫ったノワール・サスペンスです。

ダブル主演を務めるのは、日本映画界において名実ともにトップ俳優として君臨する妻夫木聡と豊川悦司。ロケ地となった台湾の熱気や湿度、街の匂いまでも背負い、これまでの作品とはまったく違った野生感あふれる表情をみせています。

また2人の“運命の女性”となるヒロイン役を、『黒衣の刺客』でも妻夫木聡と共演した台湾の人気女優ニッキー・シエが好演。さらにテーマ曲を、日本が誇る世界的音楽家・坂本龍一が務めているのも見逃せません。

90年代香港ノワールを彷彿させるようなテイストは、アジア映画好きにとっては懐かしく、初めて触れる人は新鮮さを覚えることでしょう。アジア映画界に新境地を拓く1作です。

『パラダイス・ネクスト』

2019年7月27日(土)から新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督・脚本・音楽:半野喜弘
音楽:坂本龍一 撮影:池田直矢
出演:妻夫木聡、豊川悦司、ニッキー・シエ、カイザー・チュアン、マイケル・ホァン、大鷹明良
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公式サイト http://hark3.com/paradisenext/

八雲ふみね

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com