日ハム栗山監督、首位ホークスに0.5差も「まだ全然。なんとか勝とうとするのが大事」

日本ハム・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

最大4点差も16安打10得点「『誰が』ではなくて、なんとか勝てるようにやっていくしかない」

■日本ハム 10-6 西武(27日・メットライフ)

 日本ハムは27日、メットライフドームで行われた西武戦で10-6で逆転勝ちして4連勝。後半戦9勝1敗で首位・ソフトバンクに0.5ゲーム差に肉薄した。試合後、栗山英樹監督は「まだ全然だよ。上がる、下がるのは同じことが起きること。調子が上がれば下がってくるわけだし、調子が下がっていれば、上がってくる。1番いいのは何点差があろうが、なんとか勝とうとすることが大事」と話した。

 4点を追う5回、無死満塁から大田の中前2点打で追撃すると、渡邉の右犠飛で1点差。さらに、同2死一、二塁から石井の右翼線2点三塁打で逆転した。この回、敵失、暴投を絡めて打者10人の猛攻。5安打6得点のビッグイニングを作った。14安打12得点した前夜に続き、16安打10得点と打ち勝った。「こちらは何もしてないんだけど、選手たちは本当になんとか勝とうとして、みんなが試合が勝てるように必死にやろうとしている。ああやって形になって本当に良かった」と振り返った。

 5回の石井の2点三塁打が決勝打となった。栗山監督は「ピン(石井)もそうだし、ナベ(渡邉)もそう。(若手が)遥輝、近ちゃんみたいに技術ある人達になんとか追いつこうとしている。その差が食らいつこうとして幅が狭まっているのはチームとして大きい。『誰が』ではなくて、なんとか勝てるようにやっていくしかない」と評価。8回無死二塁ではそれまで無安打だった中田がニゴロで走者を進め、9点目につなげた。「逆方向に打って走者を進める。そういう空気がチームにある。そういうのが大事。勝つために集中できるか。勝ち負けは別としてある」とチームの手応えを口にした。

 2年目左腕の北浦が3回途中から2番手として救援し、1回2/3で3安打1失点。今季初登板でプロ初勝利を挙げた。栗山監督は「良かったよね。球は強かった。若者らしい。バラけているけど、必死に投げるのはすごい大事」と称えていた。(Full-Count編集部)

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