ソフトテニス都城商ペア健闘に歓喜 全国高校総体

ソフトテニス男子個人準決勝で接戦を制し、喜ぶ田中康文(右)、大山聖捺選手=27日午後、宮崎市・生目の杜運動公園テニスコート

 地元の大舞台でよくやった―。宮崎市生目の杜運動公園テニスコートで27日あった全国高校総体(南部九州インターハイ)ソフトテニス男子個人(ダブルス)で、都城商業高の3年田中康文(やすのり)、2年大山聖捺(せな)選手のペアが県勢初の準優勝に輝いた。決勝で惜しくも敗れたが、本県開催競技で快挙を成し遂げた2人。観客や関係者は喜びに沸いた。
 接戦を制して決勝まで進んだ2人。猛暑の中、粘り強く戦う地元選手を後押ししようと、都城商業高の部員や保護者が観客席で声を張り上げて応援した。一進一退の攻防の中、ミスが出ると「大丈夫」「切り替えて」と声が飛んだ。
 第6ゲーム、マッチポイントを握られた後、2連続得点すると「いけるぞー」と大盛り上がり。敗れた瞬間は静まりかえったが、次第に健闘をたたえる拍手が湧き、一礼する2人に「よくやった」「ありがとう」と言葉を掛けた。
 2人の親も客席から見守った。田中選手の父・昌哉さん(59)は「5月の県高校総体は5位だったこともあり、ここまで勝ち進むとは思わなかった。小中高の指導者ら、支えてくれた皆さんのおかげ」と感謝。大山選手の父・隆也さん(40)も「最後まで諦めず、一本一本集中してやりきった」とたたえた。
 競技関係者も好成績を喜んでおり、「地の利を生かしてよく頑張った」と県ソフトテニス連盟の當瀬純一理事長(55)。地元の大会を支えようと、県予選で負けた選手たちが補助員などで関わっていることに触れ、「補助員や役員にも元気を与えてくれた。小学生から全国大会で活躍していた田中君が地元で成長し、結果を残してくれたことも励みになる」と話していた。

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