全国高校野球選手権長崎大会第11日 海星 白熱の延長制す

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【準決勝、海星-長崎日大】タイブレーク延長13回表海星1死二、三塁、坂本が右前に決勝打を放つ=県営ビッグNスタジアム

 県勢の甲子園出場回数で昭和最多の海星と平成最多の長崎日大が、令和最初の決勝進出を懸けて激戦を展開した。今大会初のタイブレーク、最長試合の3時間40分。伝統校のハイレベルな意地と意地のぶつかり合いは、わずかの差で海星に軍配が上がった。「一番成長を感じられた」。4安打2打点で勝利の立役者となった主将の坂本の短い言葉に実感がこもった。
 何度もピンチを切り抜けて迎えた延長十三回無死一、二塁のタイブレーク。まずは4番高谷が三塁線へ完璧な送りバントを決めた。勝負を託されたのは坂本。この緊迫した場面で、主将は「2年半やってきたことに自信があった」と初球を右前へはじき返した。
 ただ、勝ち越したのはわずかに1点。加藤監督は「先攻だから2点はいる。まずいと思った」。だが、ここでマウンドの江越は強気だった。犠打を狙ってきた相手を直球で押して捕飛に仕留めると、後続も内野ゴロ二つでゲームセット。加藤監督に「別人かと思った」と言わせた投のヒーローは「バックの声でゆとりを持てた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 5年ぶりの夏の甲子園まで、あと一つ。この日、打のヒーローとなると同時に、主将として三塁から江越を励まし続けた坂本があらためて強調した。「やってきたことは間違いじゃなかったという確信に近づいている。決勝でそれを確信にする」