長崎日大・エース藤田 4試合で2失点の熱投も実らず

【準決勝、海星―長崎日大】11回0/3を1失点と粘投した長崎日大のエース藤田

 延長十三回タイブレークの末に敗れた長崎日大。4試合でわずか2失点ながら、9年ぶりの夏の頂点への道は準決勝で途絶えた。11回0/3を1失点と熱投した先発藤田は「自分が先制点を守り切っていれば…。平山先生を甲子園に連れて行きたかった」と涙が止まらなかった。
 強打の海星打線を相手に「気持ちを前面に」と立ったマウンド。この日も与四死球は3と安定していた。1-1の九回、重盗で2死二、三塁とされた場面も、三振を奪って脱出。十二回無死一塁から後を託された中尾もこの回をしのぎ、十三回も最少失点にとどめた。
 試合は悔しい結果に終わったが、平山監督は「投手陣は本当によく頑張ってくれた」と賛辞を惜しまなかった。2人とも大学で野球を続ける意向で、藤田は「体力、制球力を磨き、上のレベルで勝てる投手になる」と最後は次のステージでの成長を誓っていた。

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