冷たいものが歯にしみる? 1分以上続いたら虫歯かも 医師が解説

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冷たいものが真剣に恋しい季節になりました。ビーチで冷たいものを飲んだり、アイスクリームを食べたりしてスッキリしたのもつかの間、冷たい物が歯にしみて、キューっと引っ張られるような強烈な痛みが…。このような時、虫歯か?と不安になりますが、1分程度で治まる一過性の痛みであれば、虫歯ではない可能性が高いです。

歯の表面にあるエナメル質がすり減ったり、歯茎がやせて下がったりすると、その内側から象牙質が現れます。象牙質の内部には液体を容れた細い管のようなものがたくさんありますが、冷たい刺激によってその液体が収縮するため、液体に流れが起こります。その流れを歯の内部にある神経が捉えると、その刺激が脳に伝わり、強烈な痛みを感じるようになります。

キャラメルなどとても甘いものを食べて、やはり歯がキューっと痛くなった方もいらっしゃるでしょう。この場合、歯の中と外における糖分などの濃度に差ができる、いわゆる浸透圧が生じるため、やはり液体に流れが起こり、刺激が脳に伝えられます。

では冷たかったり甘かったりするのに、「冷たい」や「甘い」ではなく、なぜ「痛い」のでしょう? 温度、甘さをはじめとしたさまざまな刺激を、歯の内部では痛みを伝える神経が受け取って脳に伝達します。そのため、私たちの脳では全て「痛み」として感じてしまうのです。体温より明らかに低い温度や明らかに高い温度は、細胞の生命を脅かすためとても危険。歯の内部には、神経を含めて多くの細胞が存在します。痛みとして知らせないと歯が死んでしまう危険をはらんでいるため、このような構造になっているのかもしれませんね。

これらの症状が気になる場合、象牙質表面に薬剤を塗ることで症状が治まることが多いですが、歯の強烈な痛みが1分以上続くようなら虫歯が原因の可能性が高くなります。さらに熱いものがしみる場合は、歯の神経が炎症を起こしています。気になる場合は、早めに歯科を受診しましょう。