アスレチックスがリリーフ左腕・ディークマンを獲得

昨季、強力なブルペンを擁してポストシーズン進出を果たしたアスレチックスは、その再現を目指しているのかもしれない。日本時間7月28日、アスレチックスはマイナー2選手とのトレードでロイヤルズからリリーフ左腕のジェイク・ディークマンを獲得したことを発表。昨季に比べると安定感を欠くアスレチックスのブルペンだが、そこの球威満点のリリーフ左腕が加わり、戦力は間違いなくアップした。

アスレチックスが夏場以降の戦いに向けてロイヤルズとのトレードを敢行するのは、今回が2回目である。日本時間7月17日に先発右腕のホーマー・ベイリーを獲得し、今回はルーキー級でプレイする右腕のイスマエル・アキーノとAA級でプレイする外野手のダイロン・ブランコを放出してディークマンを獲得。アスレチックスのデービッド・フォーストGMは「我々はブルペンの補強を行いたいと考えていたんだ。ジェイク(・ディークマン)は昨オフのフリーエージェント市場でも獲得を狙っていた選手なんだよ」と語り、狙い通りの補強を喜んだ。

メジャー歴8年のディークマンは、2015年から2018年にかけてレンジャーズでプレイしており、アスレチックスの選手たちにも馴染みのある存在である。今季は48試合に登板して0勝6敗、防御率4.75とやや低調なシーズンを過ごしているが、ボブ・メルビン監督は「彼は攻略が難しい投手だ。たくさんの空振りを奪うことができるからね」とディークマンの球威に期待を寄せている。

常時97マイル前後の速球を投げるディークマンは、左打者のみならず右打者にとっても脅威の存在であり、今季は41回2/3を投げて63奪三振をマーク。これはア・リーグのリリーフ投手で9番目に多い数字である。アスレチックスにはすでにライアン・バクターというリリーフ左腕がいるものの、ディークマンの加入により、バクターを積極的に投入することができるという相乗効果も生まれる。慣れ親しんだア・リーグ西部地区で、ディークマンが復活を遂げることができるか注目だ。

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