【死語の世界】「ポチッとな!」ドロンボー一味の危険な切り札

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懐かしくも切ない「死語」の世界を紐解き、再度その存在にスポットライトを当てようというこのコーナー。今回の死語はアニメから生まれた名言!その名も「ポチッとな」。今でもついついボタン押すとき言っちゃうよね

アドリブから生まれた、今なお残る名言「ポチッとな」

ポチッとな……、この言葉の起源はかの有名なタイムボカンシリーズの三悪、その中でも最も知名度が高いのではないかと思われる、ドロンジョ様率いるドロンボー一味の技術担当、ボヤッキーが放った言葉である。まあ、正確にはボヤッキーの声優を務める八奈見乗児さんのアドリブなんだけどねw

ドロンボーメカとヤッターマンのメカが対戦し、ボヤッキーが奥の手を発動させるために、怪しげなボタンを押すときに発する決まりゼリフ。コレ以降、ボタンを押す動作のオノマトペは「ポチッ」に限定されてしまったのではないだろうか……。

ただのアニメのセリフがここまで文化に浸透してしまうこともあるんだねwそのため、ボヤッキーの発した「ポチッとな」自体はオヤジ特有の物言いではあるものの「ポチッ」という擬音は若い子も普通に使う。うーん、スゴイ!

実際、アニメや漫画初の擬音って結構あって、静寂を表す「シーン」という表現も漫画の神様・手塚治虫が考案したとかなんとか(゚A゚;)ゴクリ

教授的な豆知識だと、静かなことを「森(しん)」と表現する手法は小説などで手塚治虫の前からあったとか……。でもそれを視覚的に表現したのはやっぱり偉大だよね!

ポチッとな[擬声語]

タイムボカンシリーズ「ヤッターマン」の三悪ボヤッキーが、ドロンボーメカの切り札を発動させるボタンを押す際に発する決め台詞。転じて、ボタンを押す動作を表す擬声語となった。

今ではボタンを押す行為を総じて「ポチッ」と表現するようになるほど普及した。現在ではさらに派生し「ポチる」なる言葉も生まれている。

使ってみよう

【例文】

<エレベーターにて>

IT:………

<チーン…ガー…>

山葵:あ、ITさん、偶然ですね!

IT:山葵ちゃん(*´ω`*)
いや、これは運命だね!

山葵:(;-_-)))
とりあえず5階押してください……

IT:このままこのエレベーターを止めてしまおうか……。君が開けられるのはボクの心の扉だけさ~(*´ω`*)

山葵:(;-_-)))

ミノ:……ポチッとな!www

IT:ワッ!Σ(゚Д゚)
ミノさんいたんですか?

山葵:ミノさん、ナイス「ポチッとな」!ε-(´∀`*)ホッ

時代背景

この「ポチッとな」はヤッターマン放映中に話題になった言葉なので、おおよそ1977年ごろに生まれた言葉となる。1977年といえば、世界のワンちゃんがホームランの世界記録を達成し、カラオケが流行した年である。

さらにいえばこの年から、テレビの白黒放送が廃止され、カラーへと変更されている。どんどんマスメディアが力を持ちはじめたからこそ、こうしてアニメ発の言葉が生まれてきたのかもしれない。

これまでも言ったとおり「ポチッとな」自体は死語と言って差し支えないが「ポチッ」というボタンを押す擬声語については今なお残っている。

有名なのが、A◯azonや楽◯、あるいはZ◯Z◯(伏せ字の意味なしw)などのように、ネットショッピングサイト利用時に使われる言葉「ポチる」だ。

ポチる……、これだけ聞くと自分はぽち袋でお金をあげるのかと思ってしまうが、そうではない。要は購入ボタンを押すことで、気軽に購入できる感じを表しているのだ!

だが、気楽だからといって、ポチポチやっていると後々洒落にならないことが待っている……。そういえば、ドクロベエのおしおきは「ママより怖いおしおきタイム」だったが、ポチって調子に乗ると「ドクロベエより怖い」ママのおしおきタイムがやってくることになりそうだ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

IT:まさか「ポチッ」の語源が三悪だったとは……。しかもアドリブとは。

教授:まあ、日本とアニメ・漫画は切っても切れない関係性だからねぇ。
けっこうアニメ発の言葉っていっぱいあるんじゃない?

IT:えっ? 例えば?

ミノ:ざわ…ざわ…とか、「な、なんだってー!?」とか?www

少佐:ざわ…はともかくMMRのほうは違うだろ? まあ、ざわ…のほうも定着してはいないし( ´Д`)=3

教授:確か「黒歴史」とかもアニメ発だな。確かターンエーガンダムだ。

ミノ:へー、なんかそのへんもじっくり調べたら面白そうかもな。A◯azonで関連本とかポチっとくわw

少佐:( ´Д`)=3

知らなくても困らない!今回出てきた関連用語

ポチる[形容動詞]
購入ボタンを押して、ネットショッピングで商品を購入すること。ボタンを押す「ポチッ」という擬声語に「~する」を加えた造語。

ネットショッピングやゲームの課金などで主に用いられ、気軽なだけに、調子に乗るとヤバイことになる。重症になると「廃課金者」という生ける屍になるリスクも……。

しーん [擬声語]
漫画の神様・手塚治虫が生み出した静寂を表現する擬音・擬声。神様曰く「音でない音を書く」ということらしい。うーん、深い! さすが神様!

だが、もともと静かな状態を「森(しん)とした」「寂(しん)とした」という表現は、夏目漱石の「坊っちゃん」の中にも見られていたらしい。

なんとなく、驚愕している状態は「しーん」だけど、滑った場合は「ちーん」って感じがするが、「ちーん」の語源はなんなんだろう?

めくるめく死語の世界|ゴールデン横丁