【トレード】インディアンスがウッドとアローヨを獲得

インディアンスは、今回のトレード市場でブルペンと打線の中軸を任せられる右打者の補強を目指している。その第1弾として、日本時間7月29日にレイズとのトレードを成立させた。外野手のルーベン・カルデナスとインターナショナル・スロットマネー25万ドルをレイズへ放出し、救援右腕のハンター・ウッドと内野手のクリスチャン・アローヨを獲得。ウッドは今季19試合に登板して防御率2.48をマークしており、ブルペンの一員として貴重な戦力となりそうだ。

現在25歳のウッドは、今季がメジャー3年目。デビューイヤーの2017年は1試合のみの登板にとどまったが、昨季は29試合(うち8先発)に登板して1勝1敗、5ホールド、防御率3.73をマークし、今季もここまで19試合(うち2先発)で1勝1敗、1セーブ、1ホールド、防御率2.48とまずまずのピッチング。右腕ながら左打者を打率.214に抑えている点もポイントだ。なお、通算10試合の先発登板はオープナーでの起用である。

一方のアローヨは、2018年のシーズン開幕前の時点でMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングTOP100圏内に名を連ね、レイズでも球団4位の有望株として大きな期待を寄せられていた。しかし、昨季は20試合、今季も16試合の出場にとどまり、現在は右前腕の炎症により60日間の故障者リストに登録されている。今季の残り試合の大半を欠場する見込みであり、正二塁手のジェイソン・キプニスが今季限りでフリーエージェントとなるため、来季以降の戦力として考えられているようだ。

インディアンスのクリス・アントネッティ野球部門社長は「ウッドとアローヨを我々のチームに加えることができて嬉しいよ。ウッドはこの2年間、速球、カッター、チェンジアップのコンビネーションを駆使して様々な役割をこなしている。アローヨは故障中だけど、バットをボールに当てる能力の高さと内野のあらゆるポジションを守れる点を評価している」と語り、両選手の加入を歓迎。「どちらの選手も近い将来に、我々のチームに貢献してくれると信じているよ」と両選手の活躍に期待を寄せた。

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