赤西仁さんに会えたらハッキリ言います、「昔も今もずっと憧れです」と

自身もアーティスト活動をしながら、2つのメンズダンス&ボーカルユニットをプロデュースするKEN.(ケンドット)。4月で30歳の大台に乗り、三十路記念のベストアルバム『渋.谷.V.A.YVUSS(シブヤバイブス)』をリリース。現在は、東京・渋谷を中心に活動をしている。そんなKEN.に、意外な交遊録もある過去、現在、そして未来について語ってもらった。(interview 伊藤雅奈子)

――現在は、どのような活動をしていますか?

「KEN.」としてアーティスト活動をしてて、それとは別に、「BUZZ-ER.」と「WIN=W1N」という2つのダンス&ボーカルグループをプロデュースしています。今年は30歳になったので、誕生日の4月にベストアルバム『渋.谷.V.A.YVUSS』自主リリースしました。また、『KEN.』のLIVE活動ではプロデュースの2グループとはまた別に10人ぐらいの『ドットJr.』的なバックダンサー達がいて、その子たちが入れ替わりで、ライブには付いてます。まあバックダンサーと言ってもマイクを持って一緒に歌ったりするんですけど。笑
それと僕中心で運営してる楽曲制作チームがあって、彼らと一緒に”作詞・作曲・編曲”で自身の楽曲や外部提供曲まで、それぞれの得意分野のジャンルで作って、幅広くパッケージにして提供している感じですね。

――楽曲のジャンルというのは?

EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が中心で、自分を含む僕のプロデュースの3グループともダンスミュージックに特化した形で作らせていただいてます。
僕が裏方制作の方に長けてるのも、そもそも元は裏方の人間だったので。笑
僕が学生の頃、『Da-iCE』っていうグループがかつて渋谷のインディーズシーンで活躍していて、そこからユニバーサルと契約して、メジャーに行ったという経緯があるんですけど、当時彼らが都内のLIVEハウス中心でライブをしていたとき、僕は映像制作スタッフとしてついていたんですよ。
その後、大学を卒業してから裏方を離れ、自分自身もメンバー兼リーダーをしていた『ガラガラ蛇』というダンス&ボーカルグループを完全セルフで結成して同じく渋谷のインディーズシーンで活動したんです。
因みに当時の『ガラガラ蛇』メンバーの中には現在日本でメジャーデビューしている『COLOR CREATION』と言うグループの「KAZ」や、韓国で一番大きなオーディション番組の『PRODUCE 101 』に出演しその後『JBJ』として本当にK-POPのアイドルになった「高田健太」とかもいて、今考えたら豪華なメンバーでしたね!笑

――Da-iCEといえば、5人組のダンス&ボーカルユニット。激しいダンスと、4オクターブも出る歌唱が魅力です。

ですね。彼らを裏方から近くで見ていたのが音楽業界への入口でした。
その時の裏方経験やK-POPカバーダンスが、僕のセルフプロデュースの根源かもしれないです。

――ここ数年で、男女ともにアイドルグループ、ダンス&ボーカルユニットが増えました。そんな乱立の中でこれから生き残っていくには、何が必要だと思いますか?

今までは、マスメディアが世の中を動かしていたと思うんですね。でも、最近はそうじゃなく、SNSなどのパーソナルなメディアがどんどん増えていって、小さな村が沢山できていって、その村のほうに人が流れていってる現状だと僕は思ってます。経済的な面も村のほうに移り変わっているのかなぁと思っていて、僕自身もパーソナルメディアを中心とした戦略で攻めていくというほうに、頭は切り替わってます。

――KEN.さんが影響を受けたアーティストって、誰ですか?

学生のころから好きだったのは、KAT-TUNと東方神起。僕がプロデュースする際に大事にしている”グループ内のバランス”がとても取れてる2組だと思うんですよ。メンバーのキャラクター、それぞれのスキルに突出した面があって、「これは人気者になるな」とうなずけるスター性を持ったプレイヤー達だなと思います。
グループ活動においては、そういうキャラクターバランスのほうが、楽曲や実力より大切な時が実はあったりするんです。
僕自身が10代後半から20代前半にドはまりしていたこの2組から受けた影響は、大きいですね。

――ちなみに、今あこがれている人なんて、いるものですか?

アーティストでいうと、赤西仁さん。

――KAT-TUNの元メンバーの赤西 さんですね!

KAT-TUN時代からずっと好きです。笑
当時はKAT-TUNのコンサート全通してました!笑
グループの時の存在感もすごかったですが、この方はソロでの売りだし方や楽曲制作のセルフプロデュースに長けてるんです。当時の事務所(ジャニーズ事務所)にいた当時から尊敬できるカッコよさがあって、(事務所を辞めて)外に出ても、その力をしっかり発揮してる。自分の音楽センスで成功を収めたことをリスペクトしているんで、それを僕も僕なりの形で得たものを繋いでいけたらなぁと。
ちなみに僕はソロになってからもずっとLIVEには欠かさず足を運んでいます。笑
いつか、一緒にお仕事ができればいいですけど…もしお会いできたらハッキリ言いたいです、「昔も今もずっと憧れです」って。

――では最後に、今後の目標を聞かせてください。

僕自身と下の世代とで、何を一緒にやって、どう上に引っぱり上げられるかなっていうところを重視していますね。僕個人の活動としては、派手にワンマンLIVEをやりたいとかの自身のアーティストとしての目標を現在はあえて設定していないです。
なので個人のアーティスト活動の話はいったん置きますけど、BUZZ-ER.とWIN=W1Nにかんしては、今後”メンズダンス&ボーカルグループ”という枠にとらわれず…あと、”日本"という枠にもとらわれずにやってほしいんですね。世界でも戦っていけるように設定していこうと思っています。WIN=W1Nは7月下旬の『JAPAN EXPO MALAYSIA 2019』に出ました。

――これまでに多くのアイドル、声優、歌手、女優、文化人などがゲストで招かれ、その名を世界に広めた一大イベントですね。

そうです。WIN=W1Nは、YouTube等の動画のコメントでも、海外からのコメントのほうが多いんですよ。メンバーにもバイリンガルの子や韓国の事務所での練習生経験者がいるんで、そこに向けて今、多国語含めた制作を進めています。シーンや枠にとらわれず、広く、海外に目を向けています。
BUZZ-ER.は今年の8月23日に初のZEPP TOKYOでのワンマンLIVEがあるので。彼らに関しても同じく海外進出は狙って行きます。

――今後の大活躍、期待しています。

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