NHK総合で8月10日放送の「NHKスペシャル ＃あちこちのすずさん ～戦争中の暮らしの記憶～」（午後9：00）に、連続テレビ小説「なつぞら」でヒロイン・奥原なつ役を演じる広瀬すずが出演し、育ての母・柴田富士子役の松嶋菜々子がアニメーション部分の朗読を務めることが決まった。
同番組では、昨年8月放送の「クローズアップ現代＋」で、大ヒットアニメ映画「この世界の片隅に」の主人公・すずのように厳しい時代をたくましく生き抜いた庶民の暮らしを取り上げ、SNSで“＃あちこちのすずさん”というハッシュタグを立てたことをきっかけに、祖父母や家族に“食べ物”“オシャレ”“恋の話”などの戦争中の思い出を聞いて、SNSに投稿する若者が増えている新たな現象を取り上げるもの。スタジオでは広瀬や映画監督の片淵須直、Hey! Say! JUMPの八乙女光、伊野尾慧、お笑い芸人の千原ジュニアが“デジタル時代の戦争伝承”について語り合う。
広瀬は「戦争を題材にした番組には、以前から興味はあったものの、見るとつらい気持ちのまま終わってしまう印象がありました。けれど、今回の番組の概要を聞いて、例えば女性たちが工夫をして戦争中でもパーマをかけていたというエピソードなどを知り、意外な驚きがありました」と戦争番組への考え方が変わったことを明かし、「私たちの世代にとって、戦争はどうしても『イメージ』でしかないところがあるのですが、今回の番組では全国あちこちにいた『すずさん』の日常のエピソードがたくさん寄せられているということなので、例えば、ごはんが炊けた匂いでおいしそうだなーとおなかを空かせたり、お芋がホクホクにふかせてうれしくなったり、そういった日常の小さな幸せとか感動を『感覚』として、当時の『すずさん』たちと共有したいと思っています」と意気込みを語っている。
