夏本番横浜33度 関東甲信梅雨明け 熱中症で搬送51人

梅雨明けし、真夏日となった横浜では、日傘で強い日差しを避ける人が目立った=29日午後2時ごろ、横浜市中区

 気象庁は29日、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より8日、昨年より30日遅い。同日は朝から広い範囲で晴れ、日中の最高気温は小田原と海老名で33.4度、横浜は33.0度と、いずれも今年最高を記録した。

 梅雨入りは6月7日。期間中の降水量(速報値)は千葉県銚子市で526ミリ、前橋市480.5ミリ、宇都宮市459ミリ、横浜市446ミリなどで、全体的に平年より多かった。

 気象庁によると、今後1週間は太平洋高気圧に覆われ、晴れる日が多くなる見込み。横浜の最高気温は32~33度と予想している。

 29日は熱中症で搬送される人が相次ぎ、神奈川新聞社の午後5時までの集計では、県内では計51人が病院に運ばれた。横浜市では70代と80代の男性計2人が重症。鎌倉市でも歩いていた70代女性が倒れ、重症となった。秦野市では屋内で吹奏楽の練習中だった中学生が頭痛などを訴え、熱中症の疑いと診断された。

 県消防課は「梅雨寒(つゆざむ)が続き、体が暑さに慣れていないので、体調管理に気を付けてほしい」と呼び掛けている。

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