セブンイレブンで「京アニ募金」詐欺の疑い 店側は表示を撤去するも炎上は収まらず

画像はツイッターより

セブンイレブンが、京都アニメーションへの募金詐欺をしているという疑惑が浮上しています。「これは詐欺罪が成立する案件では?」「人の善意をなんだと思ってんだ」と非難が殺到し、「こういうの防ぐ為にも京アニの公式支援口座に振り込んだ方がいいよ」という声も。

京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで35人が死亡した放火殺人事件。その悲惨な事件には多くの方が胸を痛め、哀悼や支援の動きが広がっています。

そんな中で「京都アニメーション」第2スタジオの近くにあるというセブンイレブンが、募金詐欺をしているという疑惑が浮上しています。

その疑惑が発覚したきっかけは、事件現場となった京都アニメーションを訪れたという人物が、『セブンイレブンに京アニ募金があった。#PrayforKyoani』というツイートと共に投稿した募金箱の写真でした。

募金箱には、『京都アニメーション制作 劇場版 Free!-Road to the World-夢 絶賛公開中!! 映画を見に行ってみんなで応援しよう!』といった応援メッセージが貼られています。

しかし、そこには「京都アニメーションに募金する」という明確な文言はなく、「京都アニメーションの募金ではないのでは?」という指摘が寄せられていました。

元店員を名乗る人物曰く「セブンイレブンが本社の命令以外でのこのような募金は絶対にしませんので一店舗だけが京アニ募金はありえない」そうで、既存の募金箱を別の目的の募金箱として利用する場合は、「募金の目的」と「受付期間」を明示するそうです。

更に、京都アニメーション公式HPに掲載されている公認募金活動の団体名にも無いことから、セブンイレブンが京都アニメーションへの募金活動をしているという事実はないようです。

京都アニメーションへの募金かと思わせ誘導するような応援メッセージについて、ネット上では、

「もしこの募金箱が京アニのために設置されたものじゃないんだとしたら、この京アニの応援メッセージはなんでわざわざこの位置に貼られてるんだ?」
「もし勘違いさせて募金させようとしてるとしたら悪質すぎないか??」
「これは詐欺罪が成立する案件では?」
「法に触れなくても“やってはいけない”事です!」
「これもし指摘されたら京アニへ、されなかったらそのままって出来る」
「さすがにやり方が汚いだろこれは。人の善意をなんだと思ってんだ」

といった非難が相次ぎ、「こういうの防ぐ為にも京アニの公式支援口座に振り込んだ方がいいよ」といった声も上がっていました。

どんな目的であれ、募金者が誤解無く何のために利用されるのかを理解した上で募金することが重要です。誤解を招きかねない表現で事件を利用し募金を誘導したのが事実であるならば、極めて悪質なのではないでしょうか。更に一部店舗では募金を利益にしているといった証言もあり、今後の募金活動に悪影響を及ぼす可能性は否定できません。(文◎絹田たぬき)

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