【トレード】ブリュワーズが2年連続でライルズを獲得

日本時間7月30日、ブリュワーズはマイナー右腕のコディ・ポンセをパイレーツへ放出し、右腕のジョーダン・ライルズを獲得するトレードが成立したことを発表した。ライルズは昨年8月にもパドレスからブリュワーズへ移籍しており、ブリュワーズがシーズン途中でライルズを獲得するのは2年連続。ブルペンの補強としてライルズを獲得した昨季とは違い、今季は先発ローテーションの一角として期待されているようだ。

ライルズは現在28歳。昨年8月にウエーバー経由でパドレスからブリュワーズへ移籍した際は、ブルペンの一員としてチームに貢献したが、今回は先発ローテーションの一角として活躍を期待されている。ライルズは「今年のブリュワーズはシーズンを通して故障者が続出している。投手の補強を必要としていることは知っていたよ」と語り、およそ1年ぶりの復帰となるブリュワーズでの活躍に向けて意気込んだ。

今季のライルズは、ここまでの17先発で5勝7敗、防御率5.36をマーク。最初の8先発では4勝1敗、防御率1.97という好スタートを切ったものの、その後の9先発は1勝6敗、防御率9.57と急失速している。6月の3先発は全てブリュワーズ戦での登板だったが、0勝2敗、防御率6.00に終わり、7月も4先発で0勝3敗、防御率15.00と春先の好調を取り戻せないでいる。

それでも、ブリュワーズのデービッド・スターンズGMは「彼は今でも良い球を投げているし、狙ったところへボールを投げることができている。今季の残り2ヶ月間、彼が成功を収めてくれると信じているよ」と語り、ライルズの復調に期待を寄せている。オールスター右腕のブランドン・ウッドラフと開幕投手のヨーリス・チャシーンが故障により戦列を離れ、ジオ・ゴンザレスも肩の張りにより今後が不透明となっている状況のなか、ライルズにかかる期待は大きい。

昨季はブリュワーズ移籍後に11度のリリーフ登板で防御率3.31と安定したピッチングを見せたライルズ。今回は先発投手としての起用となるが、昨季の活躍を再現できるか注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.