【トレード】フィリーズが同地区メッツから左腕バルガスを獲得

逆転でのポストシーズン進出を目指すフィリーズが、先発左腕の補強に成功した。日本時間7月30日、フィリーズはAA級でプレイする捕手のオースティン・ボサートをメッツへ放出し、ジェイソン・バルガスと金銭を獲得するトレードが成立したことを発表。今季6勝をマークしている36歳のベテラン左腕に、シーズン最後の2ヶ月間、先発ローテーションの一角を任せることになった。

今季のバルガスは、ここまで19試合(うち18先発)に登板して6勝5敗、防御率4.01をマーク。シーズン序盤は打ち込まれるケースが目立ったものの、直近の12先発では5勝3敗、防御率3.34と安定感を取り戻しており、先発ローテーションの一角としての活躍は十分に期待できる。

フィリーズのマット・クレンタックGMは、バルガスを日本時間8月3日もしくは4日のホワイトソックス戦で先発させる方針を明らかにしたが、どの投手に代えて先発ローテーションに組み込むかはまだ決めていないようだ。ジェイク・アリエタは右肘の不調に苦しんでおり、ザック・エフリンは直近6先発で防御率10.46、ビンス・ベラスケスは6月に先発ローテーション入りしてから防御率5.00と結果を残せない状況が続いているため、これらの3人のいずれかに代わって先発ローテーション入りすることになるだろう。「誰かがマイナーに降格する可能性もあるし、ブルペンに配置転換される可能性もある。いろんな方法を検討しているよ」とクレンタックは語った。

フィリーズは、ここ数週間でジェイ・ブルース、ドリュー・スマイリー、マイク・モリン、そしてバルガスと、ビッグネームではない選手をロースターに加えている。トップクラスの有望株を放出することには積極的でないため、今後フィリーズがさらなる補強に動く場合も、なるべく対価を抑えた形でのトレードを目指すことになるだろう。

なお、バルガスの来季の契約は年俸800万ドルの球団オプションとなっている。クレンタックは、今後2ヶ月間のバルガスのピッチングを見て、オプションの行使について判断する方針であることを明らかにした。

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