東京五輪の選手村、私たちの手で 球磨工業高生30人が県提供木材に塗装

はけを使って木材に保護塗料を塗る球磨工業高建築科の生徒=湯前町

 球磨工業高(人吉市)の建築科の3年生30人が24日、湯前町の木材加工場「球磨プレカット」を訪れ、県が2020年東京五輪・パラリンピックに提供する県産材の塗装作業を手伝った。

 同大会を盛り上げようと、県の呼び掛けに応じた。県は同大会組織委員会主催のプロジェクト「日本の木材活用リレー~みんなで作る選手村ビレッジプラザ」に参画している。提供する約1200本の県産スギで、選手村ビレッジプラザ内の建物1棟が建てられるという。

 生徒たちは10班に分かれ、約300本に水分をはじく効果のある保護塗料をはけを使って丁寧に塗った。

 木材は8月20日を皮切りに、東京に順次発送される。参加した福田哲平さんは「作業に参加できるのは光栄なこと。会場に行ければ、完成した姿も見てみたい」と話していた。(吉田紳一)

熊本日日新聞 2019年7月29日掲載

© 株式会社熊本日日新聞社