旧駅長宿舎、ホテルで再出発 JR肥薩線矢岳駅近くに8月オープン

古民家ホテルとしてオープンする旧国鉄駅長宿舎=人吉市

 人吉市矢岳町のJR肥薩線矢岳駅近くにある旧国鉄駅長宿舎が、古民家ホテルとしてよみがえる。運営するクラシックレールウェイホテル(同市)が26日、8月2日のオープンを前に報道関係者向け内覧会を開いた。

 宿舎は1909年建築の木造平屋(床面積102平方メートル)で、国の登録有形文化財。隣接地には2001年に建てられた離れ(66平方メートル)がある。不動産開発のNOTE人吉球磨(同市)が2棟とも取得し、昨年10月から改修を進めていた。事業費は3千万円で、半額を国の交付金で賄った。

 ホテルは、宿舎を「星岳[ほしたけ]」、離れを「月岳[つきたけ]」と名付け、定員は各4人。JR人吉駅でチェックインし、矢岳駅でチェックアウトする。

 NOTE人吉球磨は昨年9月、隣の大畑[おこば]駅でも既存施設をフレンチレストランに改修。クラシックレールウェイホテルは両施設をオーベルジュ(泊まれるレストラン)として運営し、地元食材を使ったディナーや自然環境を楽しんでもらう。

 宿泊は当面、週末に星岳のみ受け付ける。料金は1泊1人4万円(3人目から3万円)。8月はすでに満室。同社TEL080(2131)3663。

(吉田紳一)

熊本日日新聞 2019年7月27日掲載

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