人吉の活性化へ高校生が提案 横浜と地元の生徒が研修会

観光の活性化案を提案する人吉高と聖光学院高の生徒=人吉市

 人吉高(人吉市)と聖光学院高(横浜市)の生徒でつくるグループ「ボラ観」は21日、人吉高に松岡隼人市長や地域住民を招き、研修会を開催。観光による地域活性化策を提案した。

 ボラ観は米国への研修旅行で出会った両校の生徒により昨年結成。ボランティア活動と観光で人吉を盛り上げようと、商店のシャッターに絵を描くなどの活動をしてきた。

 聖光学院高から10人が参加。人吉高の14人と5班に分かれ、「温泉が魅力的なのに、タオルの無料貸し出しがない」「交通の便が悪いのはレンタサイクルで解決できるのでは」などの意見を発表した。

 聖光学院高の1年の中澤一司さんは「人吉の外にいるからこそ分かる、気づきなどを発表しようと工夫した」と話した。松岡市長は「人吉がより魅力的になるよう課題の改善策を考えてくれてうれしい。協力したい」と話した。(小山智史)

熊本日日新聞 2019年7月27日掲載

© 株式会社熊本日日新聞社