【インド】インド製のヤマハ二輪、アフリカで価格競争力[車両]

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ヤマハがアフリカで展開する船外機と二輪車「クラックス・レブ」=30日、東京(NNA撮影)

ヤマハ発動機は30日、8月28~30日に横浜市で開かれるアフリカ開発会議(TICAD)にあわせたアフリカ事業説明会を東京都内で開催した。ヤマハは2017年4月以降、同社インド工場から完全ノックダウン(CKD)部品として輸出・現地組み立てした二輪車をアフリカ各国で販売しており、競合のインドメーカーと同等の価格競争力があるという。

ヤマハのアフリカ全土での二輪車販売は約5万台。組み立て工場がナイジェリアとケニアにある。ヤマハのインド法人で生産する「サルート」をベースに、一部のスペックを変更したアフリカ仕様の「クラックス・レブ」(排気量110cc)はインドと同額かやや安い8万円前後で販売されている。

アフリカの二輪車普及率は低い。18年度の100人当たり保有台数は東アフリカ地域が0.7台、西アフリカ地域が1.4台。10年前(08年度)のベトナム(29.7台)、インドネシア(20.6台)に比べても大きく遅れている。

需要の6割超がバイクタクシーなど商用向けのため、低価格の二輪車が好まれ、ヤマハはインドメーカーや低価格の中国メーカーに押されていた。アフリカの二輪車市場は400万台で、ヤマハのシェアは約1%の計算だ。

しかし、近年では品質問題から中国ブランドが敬遠され、価格がほぼ互角なインドブランドとの競争になっているという。海外市場開拓事業部の齊藤伸彦部長は、「アフターセールスの良さでインド系・中国系と差別化を図りたい」と語った。

ヤマハがアフリカで高いシェアを誇るのが船外機事業だ。推計3万台の船外機市場で、ヤマハは1万9,000台を占める。

ヤマハは、アフリカで毎年100億円以上の売上高がある。広報担当者によると、アフリカ事業は黒字だという。