2019年7月30日、鹿島アントラーズの経営権が、日本製鉄からメルカリに譲渡されることが発表された。伝統を守り抜くクラブのこのような決断とあって、衝撃を受けた。メルカリは鹿島アントラーズ、そしてJリーグに新たな風を吹かせることになるのだろうか！？
驚きの発表だ。フリマアプリを展開するメルカリが、J1鹿島アントラーズの経営権を取得したことを発表した。今や知らない人はほとんどいないと言ってもいい、あのメルカリだ。もともとメルカリは鹿島アントラーズのスポンサーであったが、今回筆頭株主の日本製鉄から株式の61.6％の譲渡を受けることで、8月30日をもって経営権を取得することになるとのこと。
鹿島アントラーズと言えば住友金属工業時代からジーコスピリットを受け継ぐ、伝統を重んじるクラブという印象が強い。そのようなクラブが新興のIT関連企業にクラブを託すというのは衝撃的である。しかし近年のJリーグには、ヴィッセル神戸の楽天をはじめとして、町田ゼルビアのサイバーエージェントなど、次々にIT関連の新興企業がに参入しており、珍しいことではない。鹿島アントラーズも、伝統を守りながらも先に進むため、新たな風を吹き込む決断をしたのだろう。メルカリも方針や拠点は変えないと話している。ジーコが作り上げた勝者のスピリットに、新たな力を加えた鹿島アントラーズが、新時代も衰えることはない。
