RACELOGICがSatGen Galileoのアップデートを発表

RACELOGICがSatGen Galileoのアップデートを発表

AsiaNet 79840(1408)

【バッキンガム(英国)2019年7月31日PR Newswire=共同通信JBN】GPSテストとデータロギング分野のエキスパートであるRacelogic Limitedは31日、現在Galileo RFシミュレーションに組み込まれているPC用SatGen GNSSシミュレーションソフトウエアの最新アップデートを発表した。

アップデートされたソフトウエアは、ユーザーが作成した軌跡ファイルをベースにGNSS RF I&QまたはIFデータファイルを作成するよう設計されており、従来のGPS、GLONASS、BeiDou RF信号作成と並行して、欧州のガリレオ(Galileo)GNSS衛星コンステレーションを正確にシミュレートできるようになった。

SatGenがシミュレートできるガリレオの周波数の全領域は、Galileo E1 B/C、E5a、E5b、E6 B/Cである(詳細は下の表を参照)。

LabSatのプロダクトマネジャーであるマーク・サンプソン氏は「ガリレオがグローバルユーザーにもたらしたナビゲーションとタイミングの大幅な向上を考慮し、エンジニアがテスト手順のためにガリレオ専用シナリオをつくることを可能したSatGenのバージョンをリリースできることを大変喜んでいる」と語った。

ソフトウエアのその他の変更には、様々なUIのマイナーチェンジ、パフォーマンスの最適化および修正が含まれている。

▽RACELOGICについて
RACELOGICは、データを測定、記録、表示、分析、シミュレートするための電子システムを設計、製造している。

1992年にジュリアン・トーマス氏が創設したRACELOGICは、英国のバッキンガム、米国のデトロイト、ドイツのヴァイルブルクにあるオフィスから技術革新を糧とし、英国女王賞(企業部門)を授与されるまでになった。

同社は自社製品を100カ国に販売、世界50カ国以上に代理店を置いている。

RACELOGICは2009年、LabSatを発表した。GNSS RFデータを記録、再生、シミュレートする機能のある同製品は、元々は同社のVBOXユニットの検査用に設計された。しかし、GPSデバイスメーカーにこれを提供できる可能性があることが分かり、今やナビゲーションシステム、携帯電話開発、防衛など多様な市場で人気を博している。ボッシュ、ガーミン、Qualcomm(クアルコム)、Broadcom(ブロードコム)、サムスンが、増え続けているLabSatの顧客リストの一角を占めている。

SatGen 3.11.39 GalileoはRF周波数をシミュレートした

*GALILEO E1 B/C
GPS L1と同じE1(1575.42 MHz)周波数で、全ガリレオ衛星から送信。標準精度のオープンサービス信号は、データコンポーネントBとパイロットコンポーネントCで構成。

*GALILEO E5a
GPS L5と同じE5a(1176.45 MHz)周波数で、全ガリレオ衛星から送信。オープンサービス信号は、F/NAVナビゲーションメッセージ付きのデータコンポーネント I とパイロットコンポーネントQで構成。精度向上のため、E1 B/Cとの併用を想定。

*GALILEO E5b
BeiDou B2と同じE5b(1207.14 MHz)周波数で全ガリレオ衛星から送信。オープンサービス信号は、I/NAVナビゲーションメッセージ付きのデータコンポーネント I とパイロットコンポーネントQで構成。精度向上のため、E1 B/Cとの併用を想定。

*GALILEO E6 B/C
E6(1278.75 MHz)周波数で全ガリレオ衛星から送信。高精度の商用サービス信号は、データコンポーネントBとパイロットコンポーネントCで構成。C/NAVナビゲーションメッセージの内容は暗号化されているため、SatGenはダミーのナビゲーションメッセージを送信、これは全受信者が受け取れる。

Photo: https://mma.prnewswire.com/media/952135/SatGen_software.jpg

SatGenの詳細については、katie.harland@racelogic.co.uk からRacelogicのKatie Harlandに問い合わせるか、Racelogic LabSat +44-1280-823-803まで電話を。

ソース:RACELOGIC