八代市の日奈久温泉街で27日、土用の丑[うし]の日恒例の「丑の湯祭り」があり、みこしや甲冑[かっちゅう]姿の住民、地元の中学生ら約300人の神幸行列が練り歩いた。
日奈久温泉は、1409年の「土用の丑の日、丑の刻」に、菊池一族の家臣が発見したとされ、湯の里日奈久振興会と自治会が毎年祝っている。
温泉神社での神事の後、神幸行列が温泉センターばんぺい湯を出発し、温泉街を約2キロ歩いた。子どもみこしもあり、「わっしょい、わっしょい」と元気な声が響いた。
「丑の日の入浴は千日分の効果がある」という言い伝えがあり、旅館など11施設が温泉を無料開放した。(中村悠)
熊本日日新聞 2019年7月29日掲載