髙橋大輔選手が紡いだ新たな伝説!「氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-」スペシャルリポート

髙橋大輔選手が紡いだ新たな伝説!「氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-」スペシャルリポート

宮本亜門さんが演出を、髙橋大輔選手が主演を務めたアイスショー「氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-」が7月26日から横浜アリーナで開催されました。新たなアイスショーの世界を切り開いた’17年の「氷艶 hyoen2017『破沙羅』」から約2年。「氷艶」が再び伝説を作りました。

世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」をモチーフにした本作で、髙橋選手が演じたのは、愛に生きた貴公子・光源氏。闇夜に浮かぶ月のような孤独を抱え、月の光のように人々を優しく照らす。そんな繊細で難しい役どころを、天性の表現力と培ってきた経験を生かし見事に演じ切りました。

「ここまで感情を表現できるのか」と驚かされる情感豊かなスケーティングはもちろんのこと、本作では殺陣やセリフでの演技、そして歌唱にも挑戦。“唯一無二のエンターテイナー”の実力を、満員の観客に見せつけました。

ステファン・ランビエールさんとユリア・リプニツカヤさんは、光源氏の義兄である朱雀君(すざくのきみ)と、光源氏の愛を一身に受けた紫の上(むらさきのうえ)を熱演。2人の香り立つような美しいスケーティングは、観客の目をくぎ付けにしました。

荒川静香さんが演じたのは、息子の朱雀君を帝にするために、光源氏を亡き者にしようとする桐壺帝の第一の后・弘徽殿女御(こきでんのにょうご)。都を混乱に陥れる悪役である一方、朱雀君を深く思う母の情愛を見事に表現しました。

織田信成さんが演じたのは、怪しい力を操り、桐壺更衣に呪いをかける陰陽師。これまでの織田さんのイメージを覆す、まさに“怪演”と呼べる演技で存在感を発揮しました。

鈴木明子さんは、朱雀君の許嫁である朧月夜(おぼろづきよ)を好演。朱雀君の愛を求めながらも得られない切ないを思いを表現した舞いは、見る者の胸を締め付けました。

海賊の長・松浦(柚希礼音)の妹分である咲風を演じた村上佳菜子さん。宴のシーンでは、元気いっぱいに氷上を躍動しました。柚希さんとのコンビネーションもばっちり!

また、スケーター以外にも、歌手の平原綾香さん、俳優の西岡德馬さん、福士誠治さん、波岡一喜さんらも出演。それぞれの本職である歌や演技で魅せたのはもちろん、見事なスケーティングも披露しました。

ここで、宮本さん、髙橋選手のコメントを紹介します。

●宮本亜門さんのコメント
「新しいメイド・イン・ジャパンのエンターテインメントが出来上がりました! 平安の源氏物語を令和版に大胆に改変し、髙橋大輔さんはじめスケーターの皆さんも歌あり、セリフありの異種格闘技エンターテインメントになりました。稽古前にがんを患い、術後初めて手がけたこの『氷艶』。人生のターニングポイントとなる作品になり、感無量です!」

●髙橋大輔選手のコメント
「1カ月近くの稽古をこのカンパニーで行いました。さまざまな分野のプロフェッショナルが集まり、多ジャンルを融合させることは亜門さんをはじめ、出演者、技術、運営、このプロジェクトに関わった全ての方にとって大変な作業だったと思います。そのみんなの頑張りで初公演を迎えられ、氷に乗った時はとても感慨深い気持ちになりました。今回はセリフあり、歌ありと不慣れな部分がありましたが、新しい挑戦にやりがいを感じました。時に不安もありましたが、支え合う仲間に囲まれ充実した日々をおくらせていただきました。フィギュアスケートを始めた頃、スケートを通じこのようなエンターテインメントに関わるとは思ってもみませんでした。今後も競技生活を続ける傍ら、フィギュアスケートの魅力をさまざまな形で届けられたらな、と思います」

スケーター、歌手、俳優、そして氷上をさまざまな場面に変えるプロジェクションマッピング、シーンを盛り上げる音楽、豪華絢爛(けんらん)な衣装など、さまざまなジャンルの“一流”が集結し生み出された「氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-」。また一つ、未来に語り継がれる作品が誕生しました。

撮影/高橋学

<公演情報>


【氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-】
9月1日(日) BS日テレ(BS4K) 午後0:00~(予定)

【氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-完全版】
10月5日(土) 日本テレビプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ 午後5:00~(予定)

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