音楽さえあれば心つながる 日中韓の学生らコンサート 長崎県庁

美しい音色と伸びやかな歌声が響いたコンサート=長崎県庁

 日中韓の学生や大学教授らによるコンサートが26日、長崎県庁8階展望室であり、出演者らは音楽を通して交流を深めた。

 「東アジア・ミュージック・フェスティバル2019」の一環。中国の上海師範大音楽学院、韓国の昌原(チャンウォン)大学校芸術大、活水大、長崎大から計約40人が参加。メンバーは21日から長崎で共に過ごし、練習や観光を通して友情を育んできた。

 この日はピアノやバイオリン、サックスなどの演奏や伸びやかな歌声で観客を魅了。最後は全員で「故郷(ふるさと)」を合唱した。滞在期間中の学生らの様子を撮影した動画の上映もあり「多文化共生は未来を照らす光」「つながる音、つながる心」などのメッセージを伝えた。

 親子で聴きに来た長崎市滑石6丁目の主婦、井手都さん(80)は「素晴らしい演奏と歌声だった。これからも若い皆さんで交流を盛り上げてほしい」と感想。長崎大教育学部3年の窪田未結さん(20)は「音楽さえあれば、どんな国の人ともつながれると実感した」と語った。

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