密漁やごみの放置許さない みなべ、巡回や清掃実施へ

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清掃活動や養殖の先進地視察などの事業計画を決めたみなべ町漁業振興協議会の総会(30日、和歌山県みなべ町芝で)

 和歌山県のみなべ町漁業振興協議会は本年度、環境省の「マリンワーカー」事業を受け、海岸パトロールや清掃活動をすることを決めた。町内では、レジャー客の密漁やごみの放置などが問題となっており、漁業者などで構成する協議会が海岸利用者に啓発していく。

 協議会は漁業振興や水産資源の繁殖保護、担い手育成などを目的に昨年7月に設立した。本年度の通常総会が30日、同町芝の町役場であり、事業計画などを決めた。会議には委員15人が出席した。

 町沿岸は、吉野熊野国立公園に入っている。町沿岸の海域は共同漁業権が設定されており、権利者以外がイセエビやアワビ、ナガレコ、ヒジキ、ワカメ、ヒロメなどを取ることは禁止されている。また、県の漁業調整規則によって、遊漁者はもりやヤスと呼ばれる道具で水産動植物を取ることも禁止されている。

 しかし、同町堺の森の鼻では、キャンプやバーベキューをしにきた客が、もりやヤスを使うなどし、魚やイセエビを密漁する人もいたため、地元漁業者からは、キャンプやバーベキューの禁止条例の制定を求める声も出ていた。

 町は防犯カメラや啓発看板を設置するなどの対策をしているが、密漁だけでなく、レジャー客がバーベキューやキャンプで使った道具やごみをそのまま放置して帰るなどのごみ問題は、同町沖の鹿島など町内の海岸でも発生し、地元の人を悩ませている。

 そこで、同事業では、夏場に海岸パトロールをするとともに、利用マナーを向上させるため、海岸清掃を実施することにした。