「障がい者」が変える!日本の政治   「れいわ」新議員の初登院 写真特集

初登院し、国会議事堂を背に、介助者(左)と共に記者の質問に答えるれいわ新選組の舩後靖彦氏(左)と木村英子氏(右)=2019年8月1日

 れいわ新選組から参院議員に初当選したALS患者の舩後靖彦(ふなご・やすひこ)氏(61)と重い障害のある木村英子氏(54)が8月1日、国会に初登院した。多くの報道陣に囲まれながら2人は抱負を語った。

 「皆さまのご期待に応えられるようになります」と声を発せない舩後氏の介助者が文字盤を使って言葉を読み取る形でコメント。木村氏は「期待と不安半々です」「制度の改正には、時間のかかるこの大きな問題を改善していくために、これからは国会の中で頑張って取り組んでいきたい」と語った。介助者が代わりに登院ボタンを押すと、二人とも自身の名前が点灯するのを感慨深げに見つめた。

国会に初登院し、参院本会議場に入るれいわ新選組の舩後靖彦氏(右)と木村英子氏=2019年8月1日午前
れいわ新選組から参院選に出馬し、初当選した木村英子氏(左)と山本太郎代表=2019年7月22日未明、東京都内のホテル

 参院では大型の車いすでも利用できるよう本会議場の議席を改修し、初登院に用いられる中央玄関には仮設のスロープを用意。本会議場には介助者が付き添い、正副議長選挙の記名投票では介助者が代筆した投票用紙が、参院事務職員に手渡された。

 議員活動中の介助費についても、参院が当面負担することを決めている。重い身体障害がある議員の活動に必要な介護サービスの費用について、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は7月31日に「介助制度がないと働けないのか。違うと思う。支援を受けずに働いている人もいる」と、一部を自己負担すべきだと主張。これに対して、れいわ新選組の山本太郎代表は8月1日の民放テレビ番組で「障害者が自らポケットマネーを出して働ける状況をつくるのは明らかに間違いだ。あしき前例になる」と反論した。

(構成/共同通信=柴田友明)

参院選の当選証書を受け取った、れいわ新選組の舩後靖彦氏(手前)。奥左は木村英子氏=2019年7月26日午後、総務省

【特集】

政治団体「れいわ新選組」の比例代表特定枠で当選を決めた舩後靖彦氏。右は山本太郎代表=2019年7月21日夜、東京都内のホテル

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