清原果耶が原爆アニメの主人公&ナビゲーター「今の人たちに伝わることがある」

NHK総合で8月10日放送の「アニメ 大好きだったあなたへ -ヒバクシャからの手紙-」(深夜2:00)では、NHK広島放送局が原爆の被爆者から募集した体験手記「ヒバクシャからの手紙」2200通の中から3通をアニメ化する。中国ブロックは8月2日(午後7:57)、BS1では8月8日(午後9:00)に先行放送される。

番組は3本の短編アニメ「ヤマンへの手紙」(10分)、「あなたがいて、私がいて、」(5分)、「父とのわかれ」(5分)と、制作の舞台裏を明かすドキュメンタリーパートから構成され、それぞれのアニメでは悲惨な被爆体験だけでなく、被爆前に親友と何度も見に行った映画や家族とのささやかな幸せ、恋や友情などのエピソードも丁寧に描く。

「ヤマンへの手紙」は、昨年の日本アカデミー賞など数々の賞を受賞したアニメ「若おかみは小学生!」の加藤道哉監督をはじめとするスタッフが再集結して制作。「あなたがいて、私がいて、」は新進気鋭の女性アニメ作家の小野ハナ氏が監督を務め、「父とのわかれ」は地元の広島市立大学が制作した。

番組ナビゲーターとアニメ「ヤマンへの手紙」の主人公の声を務める女優の清原果耶は「戦時中ではあるけれど、私とかわらない年代の女の子が、青春を楽しみながら生きた姿を描いたアニメです。健康的で輝いている主人公たちが印象的で、私自身が励まされました。その時代を生きた人たちの苦労は計り知れないけれど、アニメにすることで、今の人たちに伝わることがあると思いますし、“声”という形で参加できたことを誇りに思います」と見どころと番組への思いを語っている。

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